2020/09/05

 直近のIMMデータから

集計日が9月1日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨をピックアップしその変化を見てみましょう。

7通貨のネットポジションは前週223,805→224,055コントラクトとほぼ変わらず。前週比だけを比較してみると面白いことに、ユーロが大幅なショートで(トータルのロングが減少し、スイスもほんの少しだけ減少なのですが)、他の通貨は強弱の差はありますがロングが増加し、合計するとわずか250コントラクトの上昇にとどまっています。

ユーロのロングは全体の53%、ショートは全体の22%を占め、ネットではいつもながら圧倒的なユーロの買いポジションは変化がありませんが、前週比でみると211,752→196,747と−15,005は6月30日の−19,493以来の大きさとなっており、9月1日にEURUSDが1.200台を達成した後に、大きな調整が入っていると推測できます。

円のロングは全体の10%、ショートは全体の7%を占め、ネットでは大きな変動は見られず。3月10日にネットポジションがショートからロングに変更して26週間経ちますが、ロングの平均ポジションは24,713と今回の29,604と比較しても大きな差は見られません。安部首相の退陣直後は大きな変化はありましたが、結果としてポジションに大きな変化は見られず市場参加者の注目度は低いままです。

豪ドルは、AUDUSDは傾向として上昇していますが、ネットポジションではショートを抜け出せず。ポンドはGBPUSDが傾向として上昇し、ポジションも小幅ながらロングを維持しています。問題はカナダドルで、USDCADは傾向としたダウントレンド(CAD高)なのですが、相変わらずネットポジションはショートで、今後変化するのか注目しています。

詳しくは別表をご覧ください

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