2017年2月10日(金曜)欧州・米国市場の動き
日本の報道機関は日米首脳会談で一色。為替相場はトランプのカードの中身待待ちで、11日午前3時の共同記者会を見守る動きへ。米債券利回りは上昇+ダウ先物も上昇。ドルも総じて上昇傾向を維持。
USDJPYは、トランプ氏の目を見張る税制改革への期待感を受けた株高と、貿易問題は優先課題でないとのお墨付きの楽観ムードを引きずりながらも、結果を見るまで信じ切ることはでずにいる。高値は113.86で、日米首脳会談を控えて、114円の大台は達成できず、一時113.37まで下落。
USDCADは、欧州市場に入り1.3130~1.3150台の狭いレンジから、好調なカナダの雇用統計に、カナダドル買いが強まる。失業率は6.9→6.8%へ低下し、雇用者数は48,300と予想のゼロを大幅に上回り、カナダドル買いが強まり、1.3130→1.3060台へ一時急落。
GBPUSDは、英自由民主党は上院でEU離脱法案の修正を模索との報道や、英企業の米企業買収との報道にもあり、アジア市場終盤と欧州市場序盤の強い英製造業生産+鉱工業生産後の高値1.2510台をピークに、1.2440台まで下落。
EURUSDは、アジア市場の1.0670近辺を高値に、ギリシャ支援の話し合い再開にギリシャ債券利回りは急低下。この好材料にも上昇することはできず、1.0610まで続落。1.0600のポイントが控えている。
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デイセルブルム・ユーロ圏財務相会合議長=10日にギリシャと支援問題で打開を図る会合を開く。
独財務省報道官=ギリシャに関して債権団が合意に達したもよう→ この報道でギリシャ国債利回りは低下へ。
英自由民主党=上院でEU離脱法案の修正を模索。→ GBP売りが強まる
英トイレタリー大手のレキットベンキーザーが米ベビーフード製造のミートジョンソン・ニユートリションを166億ドルで買収との報道が、ポンド売りの要因となる。
米輸入物価指数の前年比は3.7%と予想3.1%・前回1.8%を上回り、ドル買いの要因となる。