2017/02/02

2017年2月2日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年2月2日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル売りが続く中で、BOEのインフレ見通しの引き下げに、ポンドは一人負け。

BOEは金融政策の据え置きを予想通り決定。2017年の強い成長にポンドは上昇するも、2018年の伸びは弱く、ポンド安が主因のインフレもピークで、先の見通しを下方修正したことで、ポンドは一人急落。

USDJPYの売りは止まらず、GBPJPYを主役にクロスでも円の上昇が目立っている。アジア市場の113.30台を高値に、112.50円を割り込み続落。欧州勢の買いに一時112.90台まで値を戻すも、112.20台まで続落。

1日にトランプ大統領が「円安・ドル高相場は日本の通貨安誘導が原因」との発言に急落した112.10円割れが目の前に迫っている。

GBPUSDは、アジア・欧州市場と1.2660をボトムに底堅い展開が続いた。欧州市場に入ると、一時1.2700台を目指し上昇したが、弱い英建設業PMIもあり1.2640まで下落。迎えたBOE金融政策委員会は、予想通り金融政策の据え置きを決定。

2017年の成長見通しを2017年1.4→2.0%に上方修正したことで、1.2700近くへと上昇するも、2018年以降の成長は鈍く、レインフレ見通し=2017年2.7→2.7%と据え置き、2018年2.7→2.6%へ下方修正したことで、急落。1.2540近辺で推移している。


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ECB経済報告書=最近の物価上昇は原油価格の反発で主因で重視しない。インフレ率の目標を達成して維持するには、非常に大規模な金融緩和が必要との認識。

BOE=金融政策を据え置き、ポンド安による物価上昇が消費などに与える影響に警戒し、量的緩和の規模と超低金利政策を維持しながら、景気と物価の両面を慎重に見極めることにした

BOE四半期インフレ報告=成長率見通し=2017年1.4→2.0%、2018年1.5→1.6%へ上方修正。

BOE四半期インフレ報告=一部の委員がインフレ懸念が高まること示唆。インフレ見通し=2017年2.7→2.7%と据え置き、2018年2.7→2.6%へ下方修正。

カーニーBOE総裁=EU離脱が英経済の中期見通しを決定し、新たなEUとの交渉が経済の潜在力に影響与えるだろう。

カーニーBOE総裁=新たなEUとの交渉が経済の潜在力に影響与える。英中銀は見通しに基づいて両方向に動ける。賃金上昇が予想以上なら引き締めを早める。

カーニーBOE総裁=長期的なインフレ見通しは引き続き抑制されている。2017年は英消費者の行動の活力が試される年。

カーニーBOE総裁=行き過ぎたインフレは完全にポンド安によるもの


ドラギECB総裁=欧州は開かれた経済から方向転換すべきではない。欧州の安全保障にとって結束がカギ。