2017/02/17

2017年2月17日(金)昨日16日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年2月17日(金)昨日16日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

FRB理事・連銀総裁からは利上げを期待する発言が多く、米経済指標は総じて強いが、米株は小幅安で米金利は低下。為替市場は通貨間でばらつきはあるがドル売りの流れへ。

欧米株は軟調に推移し、ダウ+S&P+Nasdaqは小幅低下。米10年債利回りは前日2.4932→2.44%台へ、2年債も1.2466→1.20台へと低下。原油価格(WTI)は53.50台→52.80台→53.50台へと上下変動し、53.30台で推移。

米経済指標は総じて強く、新規失業保険申請件数は23.9万件へと改善へ、フィラデルフィア連銀景気指数は43.3(予想17.5)と1984年来の高水準で、住宅着工・住宅建設許可も堅調で、アトランタ連銀GDPNowはGDP予測値を2.2→2.4%へ上方修正へ。

為替相場は、JPY+EUR+CHF+GBPは強く、AUDは弱く、GBP+NZDは横ばいで推移。USDJPY(-0.8%)、EURUSD(+0.7%)、USDCHF(-0.8%)、GBPUSD(+0.34%)と、AUDUSD(−0.22%)、NZDUSD(+0.06%)。

USDJPYは、アジア市場で、早朝の高値114.30台をピークに、欧州市場では113.50のポイントで下げ止まるも、戻り高値も113.80台が限度。米株は弱く米金利の低下に113.10台へ続落し、上値は徐々に切り下がり売り圧力が続く。113円割れではストップも多そうだが、佐護ゆうちょ銀行副社長の外債投資拡大の話もあり押し目買いの流れが気になり、資本筋や実需筋の動向を注目。

EURUSDは、アジア市場で、早朝の1.0580台をボトムに、欧米市場に入の実需筋の買いに前日高値1.0630台を超え1.0640~50台へ上昇。欧州株は軟調で、ECB理事会の議事録では「金融緩和策の縮小には消極的」との発表にも上昇は止まらず。ロンドンフィキシングでは一時1.0680近くまで上昇して上げ止まるも、1.0700を試す勢いを残す動きが続いている。

AUDUSDは、前日の急伸の流れと強い豪雇用統計で、アジア市場では一時0.7730台へ上昇するも、利食いの売りに下落。資源価格は軟調で、原油価格の上下変動にも戻りは限定的で、欧米市場では0.7680台まで値を下げて0.7690~00近辺で推移。0.7650は重要なポイントで維持できれば再上昇の可能性も。

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米政府=最高裁に新たに入国制限令をすること通知。

トランプ大統領=税制改革の計画はまだ交渉の最中。来週に新たな大統領令を発令。選挙後に雇用は急増。

フィッシャーFRB副議長=①段階的な利上げを予想。②FRBは2%のインフレ率に近づきつつあり、労働市場も引き続き改善すると見込む。

アトランタ連銀GDPNow=米第1四半期GDP予測値2.2→2.4%へ上方修正。住宅着工が強い。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=年2回の利上げを前提。世界的にインフレ圧力がやや見られる。会見の予定なくても金利変更は可能。さらなる雇用改善を待つのは賢明ではない。ドル高は経済の抑制要因。

ECB議事録(1月19日)=安定的な金融政策を維持する必要があると金融緩和策の縮小には消極的で、オランダ、フランス、ドイツのユーロ圏主要3カ国で今年選挙が実施されることから、ECBは当面、様子見姿勢を維持し、秋まで政策スタンスの見直しを見送る可能性が高い。

ECB議事録(1月19日)=①刺激策を継続、下振れリスクはある程度緩和した。②刺激策の規模縮小はインフレの進展を危うくする。③成長の下方リスクは幾分後退した。④基調インフレは説得力のある上昇トレンドとしては欠けている。

クーレECB専務理事=離脱の選択肢を与えることにより、欧州通貨同盟の金融政策伝達メカニズムが恒久的に阻害される可能性がある。

佐護ゆうちょ銀行副社長=米国債の利回りが大きく上昇し、昨年初めから手控えてきた米国債券への投資を少しずつ再開している。

英政府=メイ首相は3月9日~10日に開催されるEU首脳会議でEU離脱を通告する計画。

原油価格上下変動=OPEC関係者は非OPECと原油供給の削減合意で延長か削減を7月から拡大する可能性がある。OPEC3月原油出荷が前月比プラス0.2%へ増加し、供給抑制の効果が表れず。