2017/02/22

2017年2月22日(水曜)昨日21日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年2月22日(水曜)昨日21日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

3連休明けの米国市場は、米株は高値を更新、債券利回りは緩やかに上昇。為替市場は、ドルは弱い米PMIやオプション絡みの動きもあったのかピークから値を下げるも、前日比では上昇傾向を維持。

米株は強くダウは+120ドル(+0.58%)、Nasdaq+S&Pも上昇へ。米10年債利回りは上昇幅を縮めるも2.42%台と小幅上昇、2年債も1.2%へ上昇。欧州株は強くSTOXX600は1年2か月ぶりの高値へ上昇。原油価格(WTI)は54ドル台へ上昇、

前日比で比較すると通貨ペアで動きは異なり、USDJPY(+0.49%)、EURUSD(-0.6%)、USDCHF(+0.62%)、USDCAD(+0.28%)でドル買いへと動き弱さが目立ち、GBPUSD(+0.1%)、AUDUSD(-0.07%)と前日と大きな変化も見られず。結果として、EURGBP(-0.68%)と弱く、GBPJPY(+0.57%)の上昇が目立っている。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁はハト派発言を継続するも、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁はタカ派で、全体的にはタカ派の意見が多く米3月の利上げ期待は消えず、今日(明日23日午前4時)のFOMC議事録が注目される。

USDJPYは、アジア市場の113.70台への上昇後は、欧米市場を通じ113.80で上値を抑えられ、113.40~113.80の40pipsレンジで上下し方向性は定まらず。113.50台超えを維持していることで底堅さは維持しながらもドル強気にもなりにくい。

EURUSDは、アジア市場の1.0610台を高値に、欧州市場では、欧州株高や強いユーロ圏PMIにインフレ・リスクが高まるも、仏・イタリアの政局混迷を意識した動きなのか、EUR売り圧力は続いた。2月15日の安値水準の1.0520台と同じく1.0520台をボトムにし、弱い米PMIで下げ止まり、オプションカットで上下変動が高まりフィキシングでは再度1.0520台を試し失敗。ユーロ売りも収まり、主要通貨でドル売りの流れが強まり、1.0550台まで値を戻しているが、買い戻しは鈍い。


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米国土安全保障省=メキシコからの不法移民について、職員を大幅に増員して取締りを強化する新たな方針。トランプ大統領が掲げる不法移民対策の強化を着実に進める姿勢を強調。

欧州株上昇=STOXX600は約14か月ぶりぶ高値更新、独クセトラDAX1.18%上昇し2015年5月来の高値。HSBCは決算が悪く8年ぶりの下げ幅で6.5%下落。②インフレ抑制に向け早期に利上げに踏み切る必要がない。

大手欧州銀の試算=①3月末までに再投資などに伴うユーロの社債市場への資金流入が500億ユーロ超発生する可能性。②3月末までにECBを除く社債保有者に400億ユーロの現金が償還される。③一方、ECBが現在の週20億ユーロペースで購入が継続したと仮定すれば、120億ユーロの社債購入を予想。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言=①米労働市場にはまだ余地がある。②賃金は上昇しているものの警戒が必要な水準には達しておらず一段の上昇を望む。③早期に利上げに踏み切る必要はない。③財政政策を見込んだ見通し修正をしていない。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=①指標が米経済の拡大を示唆すれば、3月会合での利上げを支持。②時点で3月利上げを選択肢から排除すべでない。③年内3度の利上げを予想。④中国経済の安定化を含む世界経済の成長を踏まえ、緩やかな利上げを求める。⑤外国中銀との政策のかい離が長期化するとは予想していない。⑥インフレ加熱のリスク。⑦PCEインフレは本年か来年に2%達成すると予想。

米2年債入札=260億ドルの2年債入札は、最高落札利回り1.230%、応札倍率が2.82倍と前回1月の2.68倍から上昇し、2016年8月以来の高水準。

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