2017/02/07

2017年2月7日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年2月7日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

為替相場はドル全面高。米債利回りは上昇し、ダウ先物も上昇、欧州株はポルトガルを除き買いの流れが続き、原油価格(WTI)は52.70ドル近辺と弱い。

トランプ大統領の移民規制への混乱が続く中でも、米株先物は上昇し、米債価格は下落し利回りは上昇。為替相場は、昨日の円高+ドル高の流れから、ドル単独で全面高へと変化。

EURUSDは、アジア市場の1.0750台を高値に続落。欧州市場に入り過去2日間の安値で底堅かった1.0700台をを割り込むと売りが加速し、弱い独鉱工業生産にさらに売りが強まる。

ユーロ圏ではギリシャ支援でEUとIMF間で相違が埋まらず、フランス大統領選では極右政権が台頭、イタリアも政局の混乱は止まらず。EUR売りの材料にされ、一時1.0650台まで値を下げている。

USDJPYは、アジア市場の株安時の111.60近辺をボトムに、日本株は下げ幅を縮小し、111.75~95のレンジへ。欧州市場に入り、クロスでも円ロングの利食いが強まり、112円を超えるとドル買いが加速、112.50円でようやく上げ止まる。

GBPUSDは、アジア市場で1.2460近辺をボトムに何とか下げ止まっていたが、欧州市場に入り1.2460を割り込むと売りが強まり、昨日の安値1.2420台を割り込み、1.2400のロスカットをつけ、1.2345近辺まで下落から値を戻すも、1.2400の大台がポイントになっている。

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独鉱工業生産は-3.0%と予想0.3%から予想外マイナスへとの悪化にEUR売りが強まる。

米貿易赤字は-443億ドル( 予想-450億ドル)からマイナス幅は予想より小幅減少。

カナダ貿易収支は、9.2億カナダドルと予想3億カナダドルか大幅に拡大し、USDCADは上昇からやや値を戻す。

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米労働長官のバズダー氏=米国で就労許可のない不法移民を清掃員として雇用していたことを認める。

ギリシャ2年債利回り10%直前まで上昇=EUとIMFの対ギリシャ支援の合意への懸念に急伸。

イラン最高指導者ハメネイ師=2月10日の革命記念日に、トランプ大統領の脅迫に対抗するように呼びかける。

中国1月末の外貨準備高は、中銀の外貨売りに2.998兆ドル(前月比-123億ドル)で、2011年2月以来となる3兆ドルを割り込む。