2017/02/04

最新のIMMポジションから、 2017年2月4日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年2月4日(土曜)

トランプ大統領の移民規制で世界的な波紋が広がり、貿易問題では日本・独・中国など黒字国の通貨安政策を非難する中で、1月31日の7か国合計のIMMポジションは通貨のショートが4週連続で減少し、相対的にドルの弱さが目立っているが、スイスは不思議!?

IMM通貨先物の最新データ(集計日が1月17日)では。7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス・フラン、カナダドル、豪ドル、NZドルで、メキシコペソは除く)の合計ネットショート・ポジションは-168,450と前週の-193,074から24,624減少。

ショートの減少幅では、円のショートは前週-66,840→-58,331へと引き続き大幅に減少。年初の1月3日から5週連続で減少し、市場の円安センチメントの変化が続いている。

ユーロのショートは、前週-52,348→-45,713へと6,635コントラクトと2週連続で減少。ただし、前々週の-14,152からは半減以下と減少の流れは落ち着いてきている。

ポンドのショートは、前週-63,172→-61,772とわずか1,400の減少にとどまる。ポジションだけを見れば、メイ英首相が明確なEU離脱のプロセスを示して、買い戻されていたポンドの流れも収まっている。

カナダドルのロングは、+2,519→+3,472へ、豪ドルのロングは、+10,294→+12,056へとネットでロングを維持し微増。引き続き強さを維持している。

NZドルのショートは、前週の-9,883→-1,022へとネットで8,861コントラクト増加。増加数だけを見れば円を上回り、最も増加し、NZドルへの市場の評価は高い。

さて、スイスは、他の通貨でドルのショートが減少、または、ロングが増加する中で、一人弱さが目立っている。スイスのショートは前週の-13,644→-17,140へとショートが3,496コントラクト拡大。本来はリスクヘッジの通貨スイスのショート増加で何が原因なのか? スイスのショート増加は理解できにくい。


詳しくは以下のデータをご覧ください。

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