2017/02/03

2017年2月3日(金曜)昨日2日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年2月3日(金曜)昨日2日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

トランプ大統領が求める貿易不均衡の是正の動きが起因するドル売りの流れも、ポンド売りがリードするドル買いに、主要国通貨でもドル売りが弱まる。

そして、今日2月3日(金)の米雇用統計を前にして投機的なポジションが取りにくい状況が続く。日本では、マティス米国防長官の初来日で日本に対してどのような要求を求めるのか? 

ポンドはBOEは予想通り金融政策を据え置き、BOEの四半期インフレ報告に下落。成長見通しを引き上げるも2018年の成長率の伸びは緩慢。インフレ見通しを引き下げ、失業率の均衡水準の引き下げたことで、カーニーBOE総裁も「インフレポンド安によるもの」と発言。

英10年債利回りは1.465→1.361%まで低下し1.383%で終了。GBPUSDも1.2700→最終的には1.2510台まで続落、1.2500のサイコロジカルなポイントで下げ止まってはいるも、上昇力は鈍く、対主要通貨で全面安。

米10年債利回りは2.479%とほぼ前日と変わらず、2年債は1.212→1.204%と小幅低下。原油価格(WTI)は53.60台と54.34ドルの高値から軟化。米株は上下しながらも前日とほぼ変わらず

USDJPYは、日米首脳会談を10日に控え、報道ではトランプ大統領は、エアーホースワンで一緒に移動したり、ゴルフもプレーするとのことで歓迎ムードも見られるも、貿易問題でどのようなことが決まるのか、容認されるのか気になる。

2日の海外市場は、トランプ政権の貿易不均衡の是正に円高傾向を求めるリスクも消えず、USDJPYで円ショートの巻き戻しの流れが目立った。

31日の安値112.08円と並ぶ112.00台へ続落し、ようやく下げ止まるり、ロンドンフィキシングから買い戻しが強まり112.80台まで値を戻すも、113円台を回復できず、ドル売り圧力は強い。

円クロスでは動きは異なり、GBPJPYを筆頭にEURJPY+CADJPYでも円高に動くも、AUDJPYは上昇傾向を続け、NZDJPYはほぼ同水準で推移。


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トランプ大統領=税制改正は直ぐに実現するだろう。

クーレECB専務理事=海外を起因とするリスクはなお高水準で、ECBの超緩和的な金融政策は適切。エネルギー価格の二次的影響や、インフレ加速が持続的な調整を見極めるため、物価やコスト動向を引き続き注視。

ウルブリッヒ独連銀の首席エコノミスト=金融緩和措置の規模を縮小する理由は、現時点では見当たらない。

プラートECB専務理事=金融政策による継続的な支援が必要。インフレ率の急速な上昇は一時的で、物価安定目標に沿う水準近辺で安定するまでには時間がかかる。ECBはインフレの過渡的な変化は重視せず、基調的なインフレの力学に焦点を当て続ける。米国が発信しているシグナルを懸念。

BOE=金融政策を据え置き、ポンド安による物価上昇が消費などに与える影響に警戒し、量的緩和の規模と超低金利政策を維持しながら、景気と物価の両面を慎重に見極めることにした

BOE四半期インフレ報告=成長率見通し=2017年1.4→2.0%、2018年1.5→1.6%へ上方修正。

BOE四半期インフレ報告=一部の委員がインフレ懸念が高まること示唆。インフレ見通し=2017年2.7→2.7%と据え置き、2018年2.7→2.6%へ下方修正。

BOE四半期インフレ報告=失業率の均衡水準5.0→4.5%に行き下げ、現在の4.8%を下回る→ 低金利をさらに長期間維持する余地が生じる。

カーニーBOE総裁=EU離脱が英経済の中期見通しを決定し、新たなEUとの交渉が経済の潜在力に影響与えるだろう。

カーニーBOE総裁=新たなEUとの交渉が経済の潜在力に影響与える。英中銀は見通しに基づいて両方向に動ける。賃金上昇が予想以上なら引き締めを早める。

カーニーBOE総裁=長期的なインフレ見通しは引き続き抑制されている。2017年は英消費者の行動の活力が試される年。

カーニーBOE総裁=行き過ぎたインフレは完全にポンド安によるもの

ドラギECB総裁=単一通貨ユーロからの離脱はどの加盟国の利益にもならない。経済問題の多くは政治に起因しており、通貨安は解決策とはならない。

英国政府(EU離脱交渉の白書公表)=無制限に移行的な状態でなく、包括的な自由貿易協定の可能性を模索する方針。財・サービスの最も自由で摩擦が起きない貿易を保証する。