2017/02/07

2017年2月7日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年2月7日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場は、インフレ期待が強くNZDUSDが上昇、豪中銀は緩和示唆発言がなくAUDUSDが上昇と、AUD+NZDがリードする動きへ。

欧州市場は、株安+金利低下の流れから始まり、EURUSDが1.0700を割り込み下落、独鉱工業生産は予想外のマイナスで、EURUSD売りが強まる。GBPUSDも昨日の安値1.2420台を割り込むみ急落、1.2340台へ。

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アジア市場の早朝に発表のNZインフレ期待は、前年比1.9%と予想外に強くNZDUSDが上昇、NZDJPYも上昇へ。昼近くに発表の豪中銀の金融政策は予想通り、政策金利1.5%の据え置きを決定。

しかし、金融緩和の可能性も指摘されるなか、豪中銀からは現状の水準の維持が示され、将来の緩和期待が消え、AUDのショートカバーにAUDUSD+AUDJPYが上昇へ。

日経平均株価は前日を上回ることはできず、クロスでのAUDJPY+NZDJPYの上昇が目立ち、USDJPYは底堅く推移。USDJPYは111.80円近辺を中心に動けず。EURUSDが一人1.0700で下げ止まるも上値は重い展開が続いた。

フランス・イタリアの政局は不安定で、仏ルペン国民戦線党首の主任経済顧問は「ユーーロの通貨同盟を離脱し、金融政策を国家の手に取り戻して新たな通貨を発行する計画」を示す。

欧州市場に入り、原油価格(WTI)は53ドル割れまで軟化。EUROSTOXX50は弱含みで推移し、欧州債券利回り低下。逆に低下気味の米金利は上昇へと転じ、ドルは全面高へ。EURUSDは重要なポイントの1.0700を割り込み、ストップの売りあ加速、GBPUSDも昨日NY市場の安値1.2420台を割り込むと売りが加速し、USDJPYも112.20円台までドル買いが強まっている。


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豪中銀金融政策=政策金利1.5%の据え置きを決定、予想通り。経済成長は今後数年間3.0%を予想。豪ドルの上昇は経済の調整を複雑にする。据え置きはCPIの長期目標の達成に沿い、持続的な成長に合致。→ 緩和示唆はなく、AUD買いが強まる。

N第4四半期 RBNZインフレ期待は、前年比1.9%(予想 前回1.7%)→ 予想を上回りNZD買いが強まる。

仏ルペン国民戦線(FN)党首の主任経済顧問モノ氏=ユーロの通貨同盟を離脱し、金融政策を国家の手に取り戻して新たな通貨を発行する計画。
→ルペン氏は当選した場合、直ちにEU首脳とECBの会議を招集し、かつての欧州通貨単位(ECU)のような各国通貨のバスケットを採用してユーロに代えるよう要請する考え。

GER 12月鉱工業生産=前月比−3.0%(予想0.3% 前回0.4→0.5%)、前年比−0.7%(予想2.5% 前回2.2→2.3%)→ 予想を大幅に下回りEUR売りが強まる

GBP 1月 ハリファックス住宅価格=前月比−0.9%(予想0.0% 前回1.7%)、3ヵ月比/前年比2.4%(予想6.0% 前回6.5%)→ 予想を下回りポンド売りの材料となる

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