2017/02/22

2017年2月22日(水曜)アジア・欧州市場の動き

2017年2月22日(水曜)アジア・欧州市場の動き

強力な材料も乏しく、明日未明にはFOMC議事の発表が控え、FRB理事や連銀総裁らの鷹派発言を連日目にする昨今。3月の利上げを期待したくなるが、その可能性も低く、結局のところ次回利上げは3月に落ち着くことを織り込んでの動きとなっている。

EURUSDの上値は重い。EURは混迷が続くフランス・イタリアの政局不安をお題目にした売りが蔓延。チャート上でもトレンドとして売りが続き、EURGBPはダウントレンドを維持し200日MAを割り込み、EURUSDは1.0550~60を高値とし、昨日の安値と2月15日の安値水準の1.0520台を割り込み、1.0500の大台を試す勢い。この水準を割り込むと1.0350~00近辺まで大きなポイントが見あがらないが、その前にショートカバーも入りやすい。

USDJPYは、日本時間では、黒田日銀総裁は「実体経済は成長率が加速。マイナス金利を深掘りする可能性は小さい」とポジティブ発言にも相場の動きは鈍い。

過剰に意識することはないが、麻生財務相の「消費税率10%への引き上げは2019年10月にきちんとやっていく」発言を材料にした、円買い+日本株先物の売りが若干見られた。

全体として、昨日113.70台を高値に113.80が上値の大きな壁で、113.30円をベースにしながらも、上値が切り下がっていることが気になる。この動きから円ショートの巻き戻しも考え安いが、トレンドのでる流れは期待できにくい。中期では111.50~115円のレンジで、上下ともにすぐに抜け出せそうにない。

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麻生財務相=消費税率10%への引き上げは2019年10月にきちんとやっていく。

日本10年債利回り0.088%へと軟化。日経平均株価は−1.57(-0.01%)と前日とほぼ変わらず。

トルドー・カナダ首相=①今後も米国から違法に国境を越えて入国した亡命希望者を受け入れる。②カナダ人の安全を守るための治安対策を確実に実施する。

黒田日銀総裁(衆院財務金融委員会)=①2%の物価目標達成のために必要なら緩和を強化する方針は変わらない。②実体経済は成長率が加速。③マイナス金利を深掘りする可能性は小さい。④追加緩和は現時点で不要。⑤今後は国債買い入れの量を減らしても金利を押し下げることができる。

黒田日銀総裁(衆院財務金融委員会)=①物価見通しを作成するにあたって為替レートを特定せず。②先行きの物価は需給ギャップの改善、原油価格の持ち直し、期待インフレ率の上昇という3つの要因によって物価は着実に上昇。