2017/02/26

最新のIMMポジションから、 2017年2月26日(日曜)

最新のIMMポジションから、 2017年2月26日(日曜)


IMM通貨先物の最新データ(集計日が2月21日)では。7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス・フラン、カナダドル、豪ドル、NZドルで、メキシコペソは除く)の合計ネットショート・ポジションはと前週の-128,626→-122,437(+6,189)へと7週連続で通貨のショートが減少し相対的にドルに対しての信頼が低下しています。

通貨別でみると、ユーロが-46,764→-58,251(−11,487)、ポンドが-65,528→-66,352(-824)と、ショートが拡大する反面、豪ドルは24,218→33,522(+9,304)、カナダドルは19,340→24,584(+5,244)、円は-51,284→-50,162(+1,122)では、ショートが拡大しています。

傾向を考えると、ユーロは、イタリア・フランス・オランダ・ドイツなどの主要国での政治的な不安が消えず、2週連続でショートが拡大しています。また、ポンドは、メイ首相は英国のEU離脱の申請を3月中に行うと表明しており、金融市場や製造業への実影響が危惧され、3週連続でマイナス幅が拡大しています。

一方、豪ドルは、1月17日のデータで、カナダドルは、1月24日のデータで、NZドルは2月7日のデータでショートからロングへと変化し、資源国関連通貨でトランプ政権への不安感とポンドとユーロへの不信感を避けた流れとなっています。

さて、円ですが、1月3日のデータからネット−87,009→-50,162へと、8週連続でショートが減少していますが、減少幅は1月24日10,990をピークにし1~3千程度と微減となっており、円に対しての信頼感が拡大しているとは言い難い結果となっています。


先週の変化は、別途図をご覧ください。


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