2017/02/03

2017年2月3日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年2月3日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き


米雇用統計という一大イベントを控え動きが制限される、週末の金曜日。日銀のオペに振らされる円相場。日本の10年債利回りは乱高下し、円相場も上下に変動し、結局は円安水準を維持。他の主要国通貨は動けず。

1.日銀国債購入オペは、残存5年超10年以下が2月初回予定4,100億円のところを4,500億円と増額されたことで、USDJPYは直後上昇し113.10円台へ。
2.指値オペは見送られ、超長期債が買い入れ対象から除外されたことで、日本国債利回りは0.11→0.15%まで急進し。113.10→112.50台まで下落へ。
3.日銀は指値オペ実施を通告、長期債では初めて。日本10年債利回りは0.153→0.10%台へ低下。USDJPYは一時113.20台まで値を戻し、113円台を維持。日銀は操作目標をゼロ%とする金融市場調節方針をしっかりと実現するように実施したとのこと。

日経平均株価も、すくならず日銀オペの影響を受けるも、結局は+3.62(+0.02%)と若干ながら上昇で終了。

GBPUSDは、昨日のBOE四半期インフレ報告後から急落しているが、何とか1.2500の大台を維持し、大枠1.2510~25のレンジで推移しており、引き続きこの水準をどのようにブレークすることができるかを注目。

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麻生財務相(閣議後会見)=「通貨の競争的切り下げを回避するG7&G20の合意に沿って適切に対応する」。「金融政策は円安誘導を目的としたものではなく、国内の目的を達成するものだ」と語る。

安倍首相=GPIFの資金を米国のインフラ事業に投資するとの一部報道について政府として検討しているわけではないと否定。そもそも私に指図する権限はないので、パッケージとしてあり得ない。

日銀の金融市場局=午後に通告した「指し値オペ」について、「長期金利が急激に上昇していることを踏まえ、10年物国債金利の操作目標をゼロ%とする金融市場調節方針をしっかりと実現するように実施した。

日銀国債購入オペは、残存5年超10年以下が2月初回予定4,100億円のところを4,500億円と増額されたことで、USDJPYは直後上昇し113.10円台へ。

しかし、市場が期待した指値オペは見送られ、超長期債が買い入れ対象から除外されたことで、日本国債利回りは急進し、株安+円買いの流れが加速。113.10→112.50台まで下落へ。

日銀は指値オペ実施を通告、長期債では初めて。日本10年債利回りは0.153→0.10%台へ低下。USDJPYも元の113円台へ値を戻す。指値オペの実施は現在の金融政策で長短金利操作を開始した2016年9月以来、2度目。

 また、日銀の金融政策決定会合議事要旨(12月20日分) で、イールドカーブ・コントロール(YCC)政策で長期金利をゼロ%程度とする目標について、上下0.1%の基準を設けるべきではないとの見解が示された。今まで、10年債利回りは0.1%が上限のように見られていたが、その壁がなくなり金利上昇を容認するとの思惑が強まる。