2017/02/09

2017年2月9日(木曜)アジア・欧州市場の動き

2017年2月9日(木曜)アジア・欧州市場の動き

USDJPYを含め、ドル買いの流れ止まらず。

特にサプライズの材料は見当たらないが、目の前の日米首脳会談はどうなるのだろうか? サンフランシスコの米連邦控訴裁判所が近く判断を示す移民規制はどうなるのだろうか? 

どうしても、積極的に円相場にかかわりを持ちたくはないが、安倍・トランプ会談で通貨政策に批判でもあれば、円高へと動くリスクを気にしている市場参加者は多いことでしょう!

ただし、トランプ大統領の「飴と鞭」政策からはどうしても、日米首脳会談では安倍首相のお土産のお返しに、「飴」が用意されているように思えてならず、111円台、112円台を積極的に売り込むこともかなわず。

一昨日の安値は111.80台、昨日の安値は111.60台で、欧米市場でも111.60台を再トライしながらも失敗。本日の安値は111.70台で底堅さが感じられる。

111.40~50を割り込むと、短期投機筋は更なる売りを仕掛ける可能性は意識はすが、両首脳は大統領専用機でフロリダへ行き、ゴルフを楽しむアイディは実現する運びとなり「飴」の可能性がより高まっている。

個人的にはどちらが勝利をするのかも、非常に興味深い。日米首脳会談を前にして、USDJYは111.50~113.00のレンジに収まることを期待したくなる。

NZDUSDは続落。早朝のNZ中銀は政策金利を据え置くも、ウィーラー総裁は「引き締めは2年以上先」と派とは発言に、NZDUSDは下落、アジア・欧州市場の序盤を通じて、0.7190台まで続落しNZD安が目立った。いつものことながら、このような材料では単発に終わる可能性が高く、のちの上昇リスクも残っている。


原油価格(WTI)は小幅上昇、日経平均株価は18,907.67と−99.93(−0.53%)と弱く、日本10年債利回りは0.1%台を復活。米10年債・2年債利回りは上昇。

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NZD    5:00    NZD NZ中銀 金融政策発表=政策金利1.75%の据え置きを決定、予想通り

NZD    6:00    NZD ウィーラーNZ中銀総裁記者会見

NZD    6:45    NZD 12月 住宅建設許可件数=前月比-7.2%(予想 前回−9.2→-9.6%)→ 前回を下回る

JPY    8:50    JPY 12月 機械受注=前月比6.7%(予想3.1% 前回−5.1%)、前年比6.7%(予想4.5% 前回10.4%)

AUD    9:00    AUD 1月 HIA新築住宅販売件数=前月比0.2%(予想「 前回6.1%)→ 前回を大幅に下回る

GBP    9:01    GBP 1月 RICS住宅価格=25%(予想22% 前回24→23%)→ 予想と前回を上回る

AUD    9:30    AUD 第4四半期 NAB企業信頼感=5(予想 前回5→6)

CHF    15:45    CHF 1月 失業率・季調済=3.3%(予想3.3% 前回3.3%)、季調前=予想3.6% 前回3.6%

GER    16:00    GER 12月 国際収支: 経常収支=240億ユーロ(予想248億ユーロ 前回246億ユーロ→250億ユーロ)、貿易収支=187億ユーロ(予想205億ユーロ 前回226→227億ユーロ)、輸出高=前月比−3.3%(予想-1.1% 前回3.9%、輸入高=前月比0.0%(予想-1.0% 前回3.5%)→ 貿易黒字は前回と予想を下回る


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トランプ米大統領=習近平国家主席に書簡を送った。就任への祝意に感謝と世界経済の2つの大国の揺るぎない関係構築に期待感を表明。

ホワイトハウス=マイク・ポンペオCIA長官と、コーツ国家情報長官が、閣議メンバーに入る。→ トランプ政権は、国家安全保障会議(NSC)の常任メンバーから国家情報長官と統合参謀本部議長を外したことで、政治的な議論を呼んでいた。

米上院=セッションズ氏の司法長官就任を、賛成52票、反対47票で承認。

NZ中銀=①政策金利を1.75%に予想通り据え置く。②相当な期間に渡りこの水準を維持する。③一段の利下げの可能性は低いが、引き締めは2年以上先になるとの見通し→ NZドルは下落へ。

ウィーラーNZ中銀総裁=①利上げは今後2年以上、必要ないかもしれない。③昨年実施した3度の利下げで、NZ中銀の政策スタンスが緩和的から中立的へと変わったとも強調。

ウィーラーNZ中銀総裁=①国際情勢の見通しでは不透明要因がなお存在し、状況に応じて金融政策の調整が必要となる。②米国経済と通商政策が主要リスク。③世界経済の見通しが改善。④世界経済の余剰能力や地政学的な不確実性の高まりなど、困難な問題が残っている。

ウィーラーNZ中銀総裁=①利上げは今後2年以上、必要ないかもしれない。③昨年実施した3度の利下げで、NZ中銀の政策スタンスが緩和的から中立的へと変わったとも強調。

ブルームバーグ(関係筋)=①今年G20の議長国を務めるドイツの当局者が、世界経済の耐性を高め、各国中銀に将来の危機再発防止に向けたバッファー強化を促す声明にG20が署名することを望んでいると伝えた。②ドイツは、金融引き締めを支持すべきとの文言をめぐりメンバーを説得できず断念→ 独財務省の報道官は否定し、我々は中銀の独立性を尊重すると発言。


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