2017/02/25

2017年2月24日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き



2017224日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

週末の金曜日。為替相場はドル高+円高へ。欧州株は弱く、独・英債券利回りは低下。米株は低下からスタートしやや値を戻すも弱さが目立ち、米債券利回りも低下へ。原油価格(WTI)は54ドルを割り込み軟調に推移。

①仏ルペン国民戦線(FN)党首は、活動用資金を国内での党業務に流用した疑いを捜査。
②ドンブレット独中銀理事、欧州金融市場の玄関としてのロンドンは役割を終える。
③カナダCPIは前年比2.1%(予想1.6%)と予想外に増加しカナダドル買いが強まる。
④チプラス・ギリシャ首相は、名誉ある妥協で救済協議、320日までに終了

トランプ大統領がどのような発言をするのでしょうか? 28日の上下両院合同会議での演説では注目度が高いものがありますが、本日予定されている保守政治行動会議(CPAC)の年次総会での発言も注目しましょう。

米国市場に入り、カナダCPIが予想外に強くカナダドル買いがリードするドル売も見られたが、一直線の動きとはならず、ドルの買い戻しも続いている。

USDJPYは、米国市場に入り、弱い米株+米金利の低下に112.5000のレンジの下限を割り込み112.0050の円高方向へ移行し、23:00時には112.50近くへと値を戻す。最近の傾向なのですが、50pipsレンジ入りで、クロスでも円は全面高となっています。

新しい材料は見当たりませんが、テクニカルではダウントレンドが続いていることが一番で、ムニューチン米財務長官の為替政策への疑問(?)などは円買いの材料にされているだけに思えてなりません。

EURUSDは、1.05701.0620のレンジを抜け出せず。仏大統領選では、マクロン氏がルペン氏を破る勢いのため、全体ではEUR買いの流れが先行しました。1.0600の売りに抑えられながらも、上抜けすると1.0610台まで上昇。ルペン氏が「欧州議員としての活動用資金」の疑惑で、警察の聴取を拒否したとのニュースもユーロにとってはポジティブ。

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22:30     CAD 1月 消費者物価指数=前月比0.9%(予想0.3% 前回−0.2%)、前年比2.1%(予想1.6% 前回1.5%)、コア前月比0.5%(予想−0.1% 前回−0.3%)、コア前年比1.7%(予想1.3% 前回1.6%) 予想を上回る

0:00       USD 1月 新築住宅販売件数=55.5万件(予想56.8万件 前回53.6→53.5万件)、前月比3.7%(予想6.3% 前回-10.4→7.0%) 予想を下回る

0:00       USD 2月 ミシガン大学消費者信頼感指数=96.3(予想96.0 前回95.7

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NY連銀エコノミスト=国境調整税は輸出を刺激するより、抑え込む意図せぬ結果を招く可能性が高い。

ドンブレット独中銀理事=①英国のEU離脱により、金融機関は一部の業務を欧州大陸に移転する必要に迫られる。英国内の金融機関はEU加盟国内で金融業の免許を相互利用できる「パスポート」を失うとみられ、代わりになる新しい制度にもリスクが伴うため、EU市場へのアクセスが中途半端な状態に置かれる。英国はEU離脱後に単一市場と決別した後、欧州金融市場の玄関としてのロンドンは役割を終えるだろう。

チプラス・ギリシャ首相=名誉ある妥協で救済協議、320日までに終了。

仏ルペン国民戦線(FN)党首=22日に警察の聴取を拒否した。警察は同党首が、欧州議員としての活動用資金を国内での党業務に流用した疑いを捜査。

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