2017/02/21

2017年2月21日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年2月21日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き


米三連休明けの米国市場待ちながら、欧州株は強く、米ダウ先物は上昇し、米金利も上昇。為替市場はドル全面高。週内に発表が見込まれる、トランプ大統領の税制改革を期待しているのか、アジア市場から続くドル買いの流れは止まらず、さらに加速。

EURUSDは、早朝の1.0615を高値に続落。欧州市場に入り仏・独・ユーロ圏のPMIは数年来の強さを示しながらも、ユーロ買いの動きは見られず。逆に仏大統領選でルペン氏に有利な動きが強まる可能性を意識したのか1.0530台まで下落し、2月15日の安値水準の1.0520台を試す動きへ。

USDJPYは、早朝の113円台をボトムに続伸。欧州市場に入ってもドル買いの流れは止まらず、113.40台をボトムに113.70台へ上昇し高値水準を維持している。

GBPUSDは、早朝の1.2480台を高値に続落。欧州市場に入り、インフレに警戒感を持ちながらも、早期利上げや緩和政策の解除に慎重なBOE政策委員の発言もあり、ドル全面高の中でポンド売りは止まらず、一時1.2400台まで値を下げている。


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カーニーBOE総裁(議会証言)=BOEはインフレ率が上昇する前に、失業率の想定値を5.0→4.5%に引き下げたことで議会に説明を求められた。→ 年次の見直しの結果であり、金融政策委員会の一部メンバーは何年も前から想定水準は高すぎると感じていたと説明した。

カーニーBOE総裁(議会証言)=①インフレのオーバーシュートの主因はポンド相場下落。②インフレの2次波及効果が賃金にも及ぶようであれば、インフレのオーバーシュートに対する忍耐の許容度は限定的。

ハルデーンBOE理事(議会向けの声明)=①利上げ観測が急速に高まれば、信用状況が引き締まり、経済に悪影響をもたらす。②EU離脱により英国経済の先行きを見通すことは困難。③中銀の中立的な政策スタンスに違和感はない。

マカファティーBOE政策委員=①均衡的な失業率は4.5%ではなく約4.75%。②2~3年のうちに金利正常化に期待。

ホールデンBOE政策委員=①市場での急激な金利上昇がリスク。②融政策は双方向どちらにでも動く必要がある可能性。

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ユンケル欧州委員長=欧州は多くの危機に直面している。

フランス大統領選=左派統一候補で与党社会党のブノワ・アモン氏は週内に環境政党「ヨーロッパエコロジー・緑の党」(EELV)候補者のヤニック・ジャド氏と共闘で合意することに自信。

ギリシャ政府報道官=10年で対GDP比3.5%の基礎的財政収支の黒字を維持という非合理的な要求をドイツ財務省が取り下げ、ギリシャが中期的に債務を削減することを容認する建設的な姿勢をとることを望む。


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