最新のIMMポジションから、 2017年2月11日(土曜)
集計日の7日では、トランプ大統領による移民の入国規制に揺れ、日米首脳会談を前にして、日米間で貿易不均衡の是正に円高への振れるリスクに円高傾向が続いていた時機でもあった。
また、7日のデータに大きな影響を与えたと思われる、1日のFOMC(ドル売り)と、3日の米雇用統計(ドル買い)など、政治的にも金融的にややドルの弱気ムードが続いていた時にもあたる。
IMM通貨先物の最新データ(集計日が2月7日)では。7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス・フラン、カナダドル、豪ドル、NZドルで、メキシコペソは除く)の合計ネットショート・ポジションは-152,028と前週の-168,450から、5週連続で通貨のショートが減少。
コントラクトの増減をみると、円は-58,331→-55,060へ減少、ユーロも-45,713→-44,951と減少、ポンドだけが-61,772→-64,539へとショートが増加したのを除き、他の6通貨ペアではショートが減少していた。
NZドルは-1,022→+1,845とロングへと変化。これでカナダドル(+8,550)、豪ドル(+16,748)に続き3通貨で、強い米株や年内の再利上げ観測にもかかわらず、ショートからロングへと変化したことになる。
これが、今後の通貨ショートの減少(ドル売り)の継続の延長なのか、逆に、通貨ショートのポジションが少なくなったことで、将来のショートの増加(ドル買い)へと動くのか、引き続きトランプ政権のかじ取りに委ねられている。
先週の変化は、別途図をご覧ください。
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