2017/02/26

今週の主な材料(2月27日~3月3日日)

今週の主な材料(2月27日~3月3日日)


【今週のイベント」

トランプ新政権の内部抗争や、為替政策や移民政策など不透明感が強まり、若干ながらドルへの信頼感が揺らぎ始めていることは確かでしょう。しかしそれが米国の将来へのステップアップのための「生まれいずる悩み」なのか、「期待感から失望感」への現れのどちらなのでしょうか? 米株は上昇し、債券は買われ(利回り低下)の傾向が続く中で、今しばらく様子を見なければ判断できない状況と考えます。

今週のメイン・イベントは28日のトランプ米大統領による「上下両院合同会議での演説」ではないでしょうか? 正副大統領、下院議長、連邦最高裁判事など、重要なメンバーが勢ぞろいする一大イベントとなっています。この場で外交・軍事・経済・通商問題が取り上げられると思われ、為替相場に影響を及ぼす重大発言がないとは限りません。

常識から考えると(?)ネガティブな発言は考えにくく、ドルに対してはポジティブ要因と考えます。ただ、直近のドル相場の動きは鈍く、逆に円高傾向となっており、他の主要国通貨では動きは緩慢で、事前に為替相場に織り込んだ値動きとは言い難い状況で、結果がストレートにドル相場に反映されることになりそうです。

それ以外では、3月1日に米国発の経済指標(GDP・個人所得・消費、ISM製造業景気指数)が、3月3日にはFRB関係者(イエレン議長・フィッシャー副議長など)の発言が集中しており、今週は28日の月末、1日の月初め、3日の週末が相場波乱の日になる可能性が高いと思われます。

日本発でも3日には全国消費者物価指数の発表が控えており、予想外の結果となれば債券や株式市場への影響と円相場への波及も気になります。

【今週の主な発言・イベント】
2/27(月)カプラン・ダラス連銀総裁講演
2/28(火)トランプ米大統領「上下両院合同会議での演説」、ウィリアムズSF連銀総裁講演
3/1 (水)ブラード・セントルイス連銀総裁講演、カプラン・ダラス連銀総裁講演、カナダ中銀 金融政策発表
3/2 (木) ブレナード・FRB理事講演
3/3 (金) スター・クリーブランド連銀総裁講演、エバンス・シカゴ連銀総裁、ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演、パウエルFRB理事講演、 フィッシャーFRB副議長講演、イエレンFRB議長、


【今週の主要な経済指標】

2/27(月)米耐久財受注・速報値
2/28(火)米第4四半期GDP・改定値
3/1 (水)米第4四半期GDP、米個人所得・個人消費支出、米ISM製造業景気指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)
3/2 (木) カナダGDP
3/3 (金) 日本全国消費者物価指数、米SM非製造業景況指数


詳しくは、今週の予定表をご覧ください。


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