2017/02/15

2017年2月15日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年2月15日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き


トランプ大統領も苦労が絶えない。

スタートしたばかりで側近のフリン米大統領補佐官は辞任(解任?)に続き、日米首脳会談の昼食会場で、北朝鮮の中距離ミサイル発射の対応策を協議したことが問題視されているとの報道がありました。

さて、注目の英雇用統計は、ILO失業率は4.8%と予想通りながら、失業者数は予想外に1,000人増加し悪化、平均所得は2.6%と前回・予想を下回りポンド売りが強まる。

主役の米CPIは前年比2.5%、コア前年比も2.3%と強く、発表と同時にドルは全面高。GBPUSDの続落はもちろんことで、1.2400の大台を割り込み、USDJPYも115円を試す動きへと上昇。米金利は上昇しダウ先物は上昇幅を縮小し軟化へ。

同時刻には米経済指標の発表が多く共に強く、ドル買いをサポート。NY連銀製造業景気指数は18.7(予想7.0)、小売売上高0.4%(予想0.1%)と共に強くドル買いを後押し。

米鉱工業生産と設備稼働率は予想と前回を下回り、ドル買いもやや弱り、エレンFRB議長の下院での議会証言が残っていますが、前日の上院の議会証言と変わる発言も予想できず、重要度は大幅に低下しています。

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USDJPYは、米CPIが予想外強かったことで、昨日のイエレンFRB議長の議会証言で、3月の利上げ期待がクローズアップ。米金利は強く、114.20~60のレンジの上限を超えたこともあり、ドル買いに軍配があがり114.90台まで上昇。今後の米株と米金利を注目し、115円の大台を達成できるのでしょうか? 113.50~115.50のレンジを抜け出すことになれがサプライズ。

GBPUSDは、2段階で下落。1段目は弱い英雇用統計、2段目は強い米CPIで、1.2400台を割り込み下落。1.2350近辺は2月8日来の水準近にあたり、大きなサポートポイントで、実需筋の買いも期待できそうです。