2017/02/16

2017年2月16日(木曜)昨日15日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)



2017216日(木曜)昨日15日、海外市場の動き(午前545分ごろ)

弱い英雇用にポンド安と、強い米CPIと小売売上高にドルは急伸するも、米鉱工業生産+NAB住宅市場指数は弱く、企業在庫は伸び悩み(売り上げは強い)、オプション絡みの需要もドル売りを支援し、逆にドル売りが加速。

イエレンFRB議長は、バランスシートの縮小時期は従来どおり「経済動向やリスク度合いに左右」と具体的に示さず。ドル高は市場の利上げ期待を反映と言い、速い利上げペースで許容できる経済状況を望むと発言。

為替相場は一日を終わり近くでは、AUDUSD(+0.80%)、NZDUSD(+0.84%)と大幅上昇へとドル売りへと変化するも、主要国のUSDJPY(−0.14%)、EURUSD(+0.29%)と前日終値に近く、急落したGBPUSD−0.05%)は前日とほぼ同水準に値を戻す。

米株は続伸しダウは106.02(+0.52%)と7連騰、債券価格は下落し、利回り上昇し10年債利回は2.5%、2年債は一時1.26%台へ。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、強い米CPIと小売にも115円台を達成できず、オプションカットの円買い需要が強くオプションカットに向け下落、米鉱工業生産+NAB住宅市場指数は弱く、企業在庫は伸び悩みドル売りへと変化。114.30を割り込むと短期ストップを巻き込み一時113.80台へ。113.5080ゾーンのドル買いは強く、114.30台まで値を戻し114円近辺での取引が続く。

最近は、日本株の変動とドル円相場は連動性が高い状態を維持しているも、米株高+米金利高=円安の連動性は薄れており、昨日は、米株高+米金利の大幅上昇と、その傾向の維持にもかかわらず、一時USDJPYは一時下落するなど、ポジションの偏りによる変動が中心。中長期筋は、トランプ政権の政策担当者の辞任もあり、次なる動き見守る動きに傾いているように思えてならない。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


USD 2月 NY連銀製造業景気指数=18.7(予想7.0 前回6.5 予想を大幅に上回る

USD 1月 消費者物価指数=前月比0.6%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比2.5%(予想2.4% 前回2.1%)、コア前月比0.3%(予想0.2% 前回0.2%)、コア前年比2.3%(予想2.1% 前回2.2%) 予想を上回りドル買いが強まる

USD 1月 小売売上高=前月比0.4%(予想0.1% 前回0.6→1.0%)、除く自動車・前月比0.8%(予想0.4% 前回0.2 →0.4%) 予想を上回る

USD 1月 鉱工業生産=前月比−0.3%(予想0.1% 前回0.8%)、設備稼働率=75.3%(前回75.5% 前回75.5)y→ 予想と前回を下回る

USD 2月 NAHB 住宅市場指数=65(予想67 前回67 予想を下回る

USD 12月 企業在庫=0.4%(予想0.4% 前回0.7%) 予想通りながら前回を下回る、企業売上高=2.0%(予想 前回0.7→0.8%) 20113月以来の伸び率

USD 12月 ネットTICフロー合計=-428億ドル(予想 前回237億ドル)、長期TICフロー=−129億ドル(予想 前回308億ドル)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

トランプ大統領(米小売大手8社のCEOと会合)トランプ大統領は税制改革が経済に影響を及ぼす最善の手段の1つと主張するも、国境調整税の言及はなし。参加者は法人税率の引下げを要請し、複数は国境調整税に反対。

ローゼングレイン・ボストン連銀総裁=①経済が予想通りに加速すれば、年内は3回以上の利上げが必要。投資家の間に漂う懐疑的な見方が利上げを遅らせることはない。欧州諸国での総選挙による悪影響が波及する恐れはあるが、米経済への大規模な衝撃は想定せず。米国の低インフレの理由は為替で説明できる。

イエレンFRB議長(下院金融サービス委員会で証言)=金融緩和政策や銀行規制で共和党議員らから厳しい追及。②FRBの銀行規制をヘンサーリング氏ら共和党側は行き過ぎと批判。バランスシートの縮小時期は経済動向やリスク度合いに左右。金利が特定の水準に到達すべきということはない。移民は労働力を拡大する重要な源。失業率の安定には月間7.510万人の雇用増が必要。ドル高は市場の利上げ期待を反映。速い利上げペースで許容できる経済状況を望む。

アトランタ連銀GDPNOW=米第1四半期予想値、2.7→2.2%へ下方修正。小売売上高や消費者物価、鉱工業生産、企業在庫指標を反映。

仏大統領選の世論調査(仏Ifopフィデュシアル)=マクロン氏62%、ルペン氏38%。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※