2017/02/13

2017年2月13日(月曜) アジア・欧州市場序盤の動き

2017年2月13日(月曜) アジア・欧州市場序盤の動き

世界中の多くは、日米首脳会談は無難に、かつ、ゴルフを楽しむなど友好的なムードの中で終了したと判断していることでしょう。

日本の自動車産業の黒字拡大への批判や、円安誘導との批判もなく杞憂に終わり、逆に、日米同盟はより堅固になったと評価する報道も多いのは事実です。

しかし、国際的にトランプ大統領の移民規制や米国ファーストの保護主義の評判はよいとは言い難く、世界第3位の経済大国の日本が米国と強い絆で結ばれていることを演出する必要性もあったとの意見も見られます。

さて、週明けの為替市場は、日米の貿易問題への懸念も薄れたとの判断で、円売りからスタート。米株は強く、日本のGDPも予想を下回り、円売りが続くと思われましたが、朝方の114.10台をトップにし、欧州市場の序盤では113.40台まで続落するなど、市場の予想に反する動きとなっています。




他の主要国通貨ではドル安へと動きているので、円クロスが引っ張らないと、USDJPYだけが浄書うすることも限界があることも事実でしょう。

先週のNY終値113.10円よりは引き続き円安水準を維持しており、今までの値動きから円がブルになる必要もないと思われます。コアでは113.50~114.50のレンジで、113円を割り込むと、短期の円ショートカバーが入りやすいと思われますが、それがUSDJPYの買いのチャンスのようにも思われてなりません。

リスクとしては、今日から始まる米・カナダの首脳会談で、トラブルが発生することで、安全資産の円買いやドル売りに結びつきやすいのですが、さすがに、その可能性を意識するのも気が引けます。

それと、明日・明後日に予定されているイエレンFRB議長の半期に一度の議会証言ですが、米利上げ観測がさらに強まるのか、萎むのか? 今までの発言から見れば利上げ期待を残し、年内の2度の利上げを示唆することが予想されており、文言の強弱で短期投機筋が相場を動かすだけに終わる可能性もあります。

日経平均株価は一時1万9,500円の節目を超え19,459.15円と+80.22(+0.41%)へ上昇。米10年債利回りは2.421%台へと上昇。米10年債利回りは0.093%と前日とほぼ変わらず。


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マールゾウク・クウェート石油相=①OPEC加盟国による減産量は合意分の92%、非加盟国については50%になっている。②減産合意がさらに達成されることにより、原油価格は上昇する見通し。