2017/02/17

2017年2月17日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年2月17日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

米国市場は月曜が休場で3連休前の週末金曜日。

日経平均株価は安値圏で推移し、−112.91(-0.58%)、米10年債は2.45%と強含みで推移。為替市場は円高とドル高の流れが強い相場が続いています。

アジア市場では、特に大きな材料は見当たりませんが、安倍首相が衆院予算委員会で、「トランプ大統領の為替に対する発言は中国に対してで、日本を指していない」との発言や、「大胆な金融緩和を着実に進めることを期待」と、材料的には円売り要因にも思えるのですが、市場の反応は冷淡(?)で、逆に円高へと変化しています。

一方、トランプ政権の側近人事がなかなか決まらず、不安要因として見ている海外報道も多く、リスク回避を材料とするなら円高なのですが、米国市場の動きを確認するまでは動きにくいことに変わりありません。

USDJPYは、113.20~50のレンジで、弱い日本株に上値は重く、欧州市場に入り昨日の安値水準近くの113.10台まで値を下げ、クロスでも円は全面高。特にNZDJPYの下げ率は大きく-0.35%をトップに、EURJPYも-0.22%と円高が進んでいます。

200時間MAの113.26を割り込み、昨日に続き113円を狙う動きが続いていますが、112.80~00で下げ止まることができるのでしょうか? 一旦は買いの水準にも思えますが、113円台での反発力も鈍くなっており、113.60近辺を超えるまでは安心してドルロングも持ち続けることは難しくなっています。

EURUSDは、欧州株安+債券利回り低下もあり、またしても1.0700を試すこともできず下落。それ以外で特に材料は見当たりませんが、EURJPYの下げに連動しているが目立っています。1.640近辺では200時間MAがあり、この水準は引き続き重要なポイントになっており、この水準で下げ止まるのか、注目しています。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


安倍首相(衆院予算委員会)=①為替については日米財務相間で議論することで合意。②為替については日米首脳会談で全く議論にならなかった。③トランプ大統領の為替に対する発言は対中国で日本を指していない。④大胆な金融緩和を着実に進めることを期待。


米国家安全保障担当の後任人事難航=フリン前大統領補佐官の辞任で、後任の有力候補のハワード元中央軍司令官が、「家庭と経済的な理由」で就任要請を断る。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※