2017/02/15

2017年2月15日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年2月15日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

フルコースのメインディッシュ(日米首脳会談+イエレン議長の議会証言)も食べ終わり、残す料理は本日の英国と米国のデザート(英雇用統計+米CPI)。

今のところ軍配はドル選好の動きで、米CPIが仮に強ければ、イエレン効果が倍増し、3月の米利上げ期待が市場を動かすことになりそうです。逆に、弱い結果となればドルロングの巻き戻しへと動きそうですが、米株にとってはプラス要因で、最終的にドル買いへと動くことも考えなければなりません。

米債の売り(利回り上昇)と米株の上昇を見ても、資金は債券から株式へと移動し、ちょっとした悪材料や金利の上昇にも米株は一向に値を下げる気配は見られず、「株高=円安」の方程式が復活し効力を表しています。

日米首脳会談では、どこまで米国の本音なのかは不明ですが、安倍首相は「日米首脳会談では、為替操作をやっていないことに理解を得られた」と自画自賛。

USDJPYは、日経平均株価が+199円(+1.03%)と東芝ショックから値を下げた昨日からは回復していますが、高値を更新している米株と動きは異なり、なかなか1万9,500円を回復できずにいます。

USDJPYは、日本株の影響を受けながらも、昨日も21日MAをボトムにして下げ止まり、今日も114円台で底固めしています。過去何度も失敗した115円台のクローズを実現できるのでしょうか? 仮に失敗したとしても、21日MAは113.50円近辺に位置し、底値感が強まる可能性も、意識しています。

他の主要通貨では、GBPUSDは当然ながら本日の英雇用統計が重要です。昨日、CPIが予想を下回ったことでGBPUSDは急落しましたが、数字的には強く意外感をもっています。仮に今日の雇用統計が強ければ、ポンド買いが復活することになりそうですが、弱い場合には1.2400を維持できるのかがポイントです。1.2400~1.2700のレンジを抜けることができるのでしょうか?


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ソフトバンクグループ=米投資会社フォートレス・インベストメント・グループを33億ドル(約3770億円)で買収することで合意。


国家発展改革委員会(NDRC)=中国が2016年末までに完了した主要プロジェクト向け投資は7兆9200億元(1兆1500億ドル)

安倍首相=日米首脳会談では、為替操作ではなく、デフレ脱却を目的としている現在の日本の金融緩和の必要性について、理解を得られた。