2017/02/21

2017年2月21日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き



2017221日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

3月利上げ期待は消えず、米金利は上昇傾向が続き、米3連休明けを前にしてアジア市場ではドル全面高。

USDJPYは、早朝からドル買いが強く、午前9時の取引が厚くなった時間を見計らったドル買いに「大口のドル円の買い」を予感させる動きからスタート。

黒田日銀総裁も「強力な金融緩和の継続」を示唆、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は「3月のFOMCで利上げの可能性を排除せず」と発言。日経平均株価の上昇+日米金利差拡大を意識した円売りも加わり一時113.70近くへ上昇。

主要国通貨では、9時半前からドル全面高の流れとなり、USDJPYがリードするドル買いになっている。同時刻には豪中銀議事録が発表され、AUDUSDも時間差をおいて売りが加速、EURUSDGBPUSDNZDUSDの主要国通貨でドル買いが強まっている。


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麻生財務相(衆院財務金融委員会)=①利上げを示唆するFRB議長と、ドル高是正を発言するトランプ大統領の発言はかい離。②米国の金融・為替政策が定まるには、しばらく時間がかかる。

黒田日銀総裁(国会答弁)=①物価安定目標の実現のため強力な金融緩和を進める。②金融政策は、2%の物価目標を早期実現するためで為替が目的ではない。

豪中銀議事録(27日分)=①政策金利を1.5%に据え置く。②世界的な経済環境改善が景気を押し上げ、資源輸出が増加へ。③2016年半ばの低迷を脱し消費の伸びが加速。貿易条件の改善は国民所得の増加を意味し、国内経済に若干の上振れリスクをもたらす。④GDPは年内3.0%に上昇し、潜在成長率の推計値をさらに引き上げる。⑤豪州のCPIの伸びが豪中銀の目標である23%に戻るにはある程度時間がかかる。⑥最近の世界的なインフレ圧力の高まりが予想以上に国内 のインフレに波及する可能性がある。⑦インフレ見通しは安定し、徐々に上昇していく。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=3月のFOMCで利上げの可能性を排除せず。

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