2017/02/02

2017年2月2日(木曜)昨日1日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年2月2日(木曜)昨日1日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

トランプ・リスク冷めやらず、FOMC後の金利低下にドル売り傾向が強まる。
今日は、マティス国防長官の訪日と、BOE金融政策とカーニー総裁の発言に注目。

米国発の雇用指数+景況感指数は強く、FOMCは予想通り政策金利を据え置き、今後の利上げ方針は変えず期待は残し直後はドル買いへと動くも、次回の利上げ時期は示されず米金利は低下、為替相場は上下変動するも、結果はドル売り傾向を維持。

米10年債利回りは一時2.515%まで上昇するも2.48%近くまで、2年債もFOMCを受け高値1.26→1.21%近く軟化。米株は開始直後が高値で軟化するも、ダウは19,900ドル台を維持しFOMC後にはやや値を上げ+41.40近辺で推移。Nasdaq+S&Pも小幅上昇を維持。原油価格(WTI)は底堅く53ドル台半ばを維持。

FOMCは、予想通りに政策金利0.5-0.75%のレンジで据え置き、2017年は0.25%の3回利上げの可能性を示すも、3月15日のFOMCで利上げを示唆する文言はなく、米金利は低下し、ドル売りへと流れは変化。

トランプ大統領のドル高政策の転換とも思える、「USDJPY相場を狙い撃ちにしたサプライズ発言」も潜在的なドル円相場の売り圧力として残る。もちろん、中国を抜き世界最大の経常黒字となる見通しのドイツに対しても、ユーロの通貨安プレッシャーをかけるも、多数国が占めるユーロとではプレッシャーのかけ方も弱い。

さて、USDJPYは、トランプ大統領の円安是正をねたっら発言に、一昨日一時112.00円台まで下落した円高も、昨日はFOMC前に113.90円台と、一昨日の高値水準まで振り出しまで値を戻していた。USDJPYは、113.90近辺は200時間MAにあたりこの水準で上げ止まり、21日MAの114.50台を上限に、ボリンジャーバンドの112.00をボトムにし、緩やな下げ基調を継続している。この水準が引き続き重要なポイントになっている。

FOMC後は、大枠112.80~113.60のレンジで上下変動し、113.00~113.50のレンジに収束しつあり、しばらくはこのレンジをコアにし、抜け出す方向に動きが加速する流れとなっている。

EURUSDは、フランス大統領選の政治的リスクは残るも、トランプ側近によるユーロ安懸念発言+FOMC後の3月利上げが示されず、米金利の低下もあり底堅く推移。昨日は1.0730~1.0790のレンジで上下し、底堅くなり、暫くは1.0720~1.0800~50のレンジに入る可能性が高く、中期でも1.0650近辺をボトムに1.0850が上下のポイントになっている。


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USD 1月 ADP雇用統計=前月比24.6 万件(予想16.7万人 前回15.3→15.1万人)→ 予想を大幅に上回る

USD 1月 製造業PMI・確報値=55.0 (予想55.1 前回55.1)

USD 12月 建設支出=前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.9%)

USD 1月 ISM製造業景気指数=56.0(予想55.0 前回54.7)→ 予想を上回り、2年ぶりの高水準、雇用は52.8→56.1へ大幅改善

USD FOMC金融政策発表=政策金利0.5~0.75%に据え置きを決定、予想通り


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FOMC=政策金利を0.5-0.75%のレンジで据え置く。トランプ大統領選に勝利した以降の、個人と企業の信頼感が強まる。

FOMC声明=足元で見られる景気改善をいくつか指摘し、前回の会合で政策金利を0.25%利上げし、2017年は0.25%の利上げが3回あるとの見通しを示した→ 3月15日のFOMCで利上げの可能性を示す発言はなく、ドル売りへ。

FOMC声明=消費者と企業のセンチメントは最近改善するも、設備投資は依然として弱い。最近インフレは上昇したが、依然として2%下回る。償還債券の再投資は継続.

米上院=ティラーソン氏を国務長官に承認

英下院(第一回投票)=英下院はリスボン条約50条法案承認

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