2017/02/08

2017年2月8日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年2月8日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

特に目新しい材料は見られないが、株安+債券価格上昇(利回り低下)の、ユーロ圏の政治的なリスクとトランプ政権の移民政策への不透明感から、リスク回避の流れと、日銀のオペに対する不信感+日米首脳会談の行方が不透明で、円がフォーカスされる流れへ。

英・独債券利回りは低下し、ギリシャ株は2%超下落し、他の主要国も軟調に推移。米10年・2年債利回りも低下、ダウ先物も弱い。原油価格も軟調に推移。

日銀の金融政策決定会合における主な意見では、短期−0.1%、長期ゼロ程度に維持することが示されたが、日中い一時0.109%まで上昇するなど、日米首脳会談を直前に控え、円安につながる政策を積極的に採れるのか? 不透明感が広まっている。

USDJPYは、昨日比で-0.36%下落し円高へ。アジア・欧州市場と112.50台を超えられず、リスク回避の円買いも強く、クロスでも円買いが続き、112.00円を割り込み一時111.80台まで下落。EURJPY-0.43%、GBPJPY-0.28%で円買いが目立つ。
USDJPYの111.60は昨日の安値水準で、この水準を割り込むとさらにストップのドル売りが強まる可能がある。

EURUSDは、1.0700を達成できず、昨日の安値1.0650台を割り込み1.0640をボトムに1.0680台を回復へ。1.0700台を超えることができるのか? 重要なポイントになっている。

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日銀公表の統計=日銀の保有国債残高は1月末時点で358兆1977億円で、国債発行残高(1月末時点894兆3357億円)の4割を超えた。→ 日銀は2013年4月以降巨額の国債買い入れを進め、2014年10月の追加緩和以降は残高ベースで年間80兆円のペースで買い入れてきた。同ペースが続ければいずれ限界が近く、2016年年9月には緩和政策を「量」から「金利」にシフト、長期金利をゼロ%程度に抑えられる限りは、国債の買い入れ量は定めない運営にシフトしつつある。

メイ首相=北部スコットランドが英国から独立しても、EUにとどまらず。

ビルロワドガロー仏中銀総裁=ユーロ相場が過小評価されているとの主張は不当。