2018/07/11

2018年7月11日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年7月11日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

影響力を狙い、NY市場の薄商いの終値ギリギリで報道したと思いたくなるようなタイミング。

ブルームバーグ・ニュースは「米国は中国製品2000億ドル相当の関税リストを作成」との記事を掲載。ドル高+円高へと動き、日経平均株価-264.68(-1.19%)、中国株やアジア諸国の株価も軒並み下落。米債利回りは低下と、動きは「リスク回避」へ。

2000億ドルの対中追加課税措置は以前からトランプ氏の主張でもあり、対中関税リストは近く公表するとあるが、「プロセスは2か月の猶予期間がある」ことを考えると、リスク回避の流れがどこまでも、いつまでも続くとは考えにくい。

これからの注目点は、カナダ中銀の金融政策(0.25%の利上げは織り込み済みで、なければCAD売りインパクトが強い)と、カーニーBOE総裁発言!


USDJPYは、この報道を境にして円安傾向が突然反転し円高へと変化したことは間違いなく、5月21日の高値111.40を目指し上げ止まり、ダUSDJPY111.30→110.77まで一時下落し、円はクロスでも全面高へ。ただし、111.00台を回復と底堅さは残っている。

EURUSDは、NY市場の引け間際に、USDJPYがJPYが買われ、EURJPYでユーロ売りが加速したことで、EURUSDは1.1750→1.1720台まで小幅下落するも、底堅い展開は変わらず。今日、明日とNATO首脳会議を控えいることもあり、積極的に動きにくい。

GBPUSDは、NY市場の引け間際に1.3280台→1.3250近くまで値を下げるも、大きな変動に至らず、大枠1.3250~80の狭いレンジに終始。週末から続くブレグジット交渉を巡る不透明感は変わらずで、メイ首相がイニシアチブをとってソフトブレグジットを目指すのか、または、ハードブレグジットへと突入するのか?

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9:30    AUD 7月 ウェストパック消費者信頼感指数=前月比3.9%(予想 前回0.3%)、106.1(予想 前回102.1) →前回を大幅に上回る

10:30    AUD 5月 住宅ローン許可件数=前月比1.1%(予想-2.0% 前回-1.4%)→ 予想を大幅に上回る

13:30    JPY 5月 第3次産業活動指数=前月比0.1%(予想-0.3% 前回1.0%)→ 予想を上回るも前回より大幅低下へ


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10日NY市場の引け直前にブルームバーグの記事で、当局者の話として「米国は中国製品2000億ドル相当の関税リストを作成した」。「対中関税リストを近く公表」、「米国の対中関税のプロセスは約2カ月間続く見込み」→ 急速に円買いが強まる。

米政府高官=「中国は貿易問題で真剣に交渉していない」

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