2018/07/22

今週の主な材料(7月23~27日)

今週の主な材料(7月23~27日)

「FRBの利上げと中国やEUの自国通貨を安操作」をけん制。吠えるトランプ大統領は今週何を標的にするのでしょか? 今週も注目材料が多数控えています。

前週までの材料となる「米中貿易摩擦」、「英政局混迷+ブレグジット交渉の不透明感」、「イタリア政局の不安」、「原油価格の乱高下」、「豹変する発言も多々あり、何が飛び出すか予測できにくいトランプ大統領発言」は、今週もあえて言いませんが相場変動要因であることに間違いありません。

今週の注目材料
1.米EU通商協議(7/25)
2.米第2四半期GDP(7/27)
3.ECB理事会・ドラギ総裁会見(7/26)
4.豪第2四半期CPI(7/25)
5.トルコ中銀金融政策(7/24)

1.米EU通商協議(7/25)
25日にはユンケル欧州委員長が米国訪問し、通商関協議が行われます。トランプ大統領は自動車関税問題を焦点にすると思われ、何らかの妥協策を講じることができるのでしょうか? 失敗するとエスカレートしている米中貿易摩擦に続き、米EU貿易摩擦が激化する可能性が高まります。結果としてどちらに転んでも、ユーロドル相場は変動することになりそうです。

2.米第2四半期GDP(7/27)
前期比年率予想は4.0%(前回2.0%)、個人消費も2.8%(前回0.9%)と非常に強い数字が予想されています。これは、残留季節性問題で第1四半期GDPが弱かったの個人消費関連などの修正があり、今回の第2四半期は強い数字になることが予想されるなど、不確実性が高まる要因ともいえそうです。最も強い数字はある程度予想されてはいると思いますが、今回のGDP関連の予想数字は不確実性が高いことに留意する必要があります。

3.ECB理事会・ドラギ総裁会見(7/26)
先のQEと金利ガイダンスの変更もあり今回は新たに変更が加わる可能性は低いと考えます。発表前日の25日には米EU通商協議がありその結果によっても変わってくると思いますが、最近の理事会メンバーの発言からは「貿易摩擦を懸念」、「景気減速のリスク」などネガティブ材料をドラギ総裁はどのように考えているのでしょうか?

4.豪第2四半期CPI(7/25)
前期比予想0.5%(前回0.4%)、前年比予想2.2%(前回1.9%)と前回より上昇が見込まれています。ただし、四半期ごとの発表だけに、予想の数字とブレが大きくなり結果により一時的に相場変動が高まる可能性も気になります。ちなみに、17日に発表されたNZの第2四半期CPIは予想に届かず、逆に、コアが強い状況となっていました。

5.トルコ中銀金融政策(7/24)
日本の個人投資家はTRYJPYやUSDTRYのポジションが多いといわれており、最関心が高いとおもわれますが、市場では政策金利17.75→18.13%へ引き上げが予想されており、最大1.2%の引き上げを予想する動きもありますが、結果を受けた上下変動が高まる可能性が高いと思われます。

詳しくは別表をご覧ください。

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