2018/07/28

最新のIMMポジションから、2018年7月28日(土曜)

最新のIMMポジションから、2018年7月28日(土曜)

6週連続し通貨ショートが拡大するも小幅にとどまる。

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の投機的部門の取り組みで、集計日が7月24日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ポジションは、[-251,047」コントラクトと6週連続でショートが拡大しています。

集計日の終値ベースでドル換算すると[219.8億ドル」のドル買いで前週の[201.1億ドル」からさらに増加し、2017年1月14日の[207.6億ドル」に次ぐ数字となっておりドル高思考が非常に強く継続中であることが推測されます。

先週は集計日の24日(火曜)以降となる26日(木曜)に、ECB理事会がありドル買いが加速し、27日(金曜)には強い米GDPの発表後には逆にドル売りへと変化していましたが、トータルでは集計日とほぼ同水準で終わっています。

傾向としては、先週と変わらずユーロを除き他の6通貨でネット・ショートの状況に変化はなく、前週比ではユーロ、カナダドル、NZドルが増加し、円、ポンド、スイス、豪ドルでは逆に減少しています。


【円】前週-58,650→-73,769(-15,119)
6週連続しネット・ショートが続き3月13日の週の-79,539に次ぐ水準まで拡大しています。集計日終値ベースでは112.871→111.19と日銀の政策変更の期待に円高へと動いていますが、逆に前週比で円ショートが拡大していることを考えれば、円先安センチメントに変化はないと考えられます。

【ユーロ】前週21,407→29,640(8,233)
2017年5月9日から64週連続でネットロングを維持していますが、ロングポジションは大幅に減少し土俵際で何とか下げ止まり、先週は微増しています。集計日後にECB理事会のEUR売りと米GDP後のEUR買へと動き、集計日終値1.1683、先週末終値1.1654と大きな変化は見られず底固め状況とも言えそうです。

【ポンド】前週-38,752→-46,743(-7,991)
6週連続でネット・ショートが続き前週比でもショートが拡大していますが、4万コントラクト台にとどまり安定し水準的には増加傾向が見られません。EUと英国の離脱交渉の行方が不透明で、ハードブレグジット、ソフトブレグジットの思惑が交錯するなかでポジション一方向に傾けにくいように思われます。

【カナダドル】前週-47,484→-44,511(2,973)
18週連続でネット・ショートが続いていますが4万コントラクト台にとどまり、前週比では2週続けて若干のロングで市場の弱気ムードが弱まっています。

【豪ドル】前週-40,525→-45,486(-4,961)
17週連続でネット・ショートが続き前週比でも若干のショートになっていますが、4万コントラクト台にとどまり水準的には増加傾向が見られず弱気ムードも感じられません。


別表もご覧ください。

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