2018/07/06

2018年7月6日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年7月6日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

予定通り来るべきものが来ただけ? 日本時間6日午後1時1分、米国は対中制裁関税を発動、中国は米国に報復措置とることを発表。そして、次のテーマは米雇用統計で、カナダの雇用統計も重要なので忘れずに。

すでに既成事実との判断なのか。米国の対中制裁関税の発動報道にも日経平均株価は底堅く+241.15(+1.12%)と反発。当事国で、当然ながら報復措置に出ると思われる中国株も上昇し、米株先物も強い。原油価格(WTI)は73ドル台に乗せ、米10年債利回りは2.843%と小幅に上昇へ。

為替相場はリスク回避どころか、回避の巻き戻し(リスク選好)のパターンに入り、主要通貨のEUR+GBPも強く、資源関連でリスク敏感なAUD+NZD+CADは強く、新興国通貨は強弱混在で大きな変動は見られず。そして、JPYは相変わらず方向感定まらず。

GBPUSDは、EURUSD上昇にも影響を受けているが連動して上昇中。ただし、メイ首相が前日にEU離脱交渉(税関手続き)の妥協策を取りまとめるも、いつものことながら、デービスEU離脱担当相は実行不可能と却下していることが気になる。

メイ英首相は今日6日にEU離脱の包括的プラインを政府の『白書』としてまとめるため、首相別邸で閣僚と協議をする。ただし、一部の閣僚では造反の動きもあり、この結果を受けて今日のGBP相場が動く可能性もあり注視!

EURUSDは、1.1680~97の超狭いレンジで推移から、米国の対中制裁関税の発動後の相場を見守る動きが続いた。結果、株価は上昇し市場に安心感が強まり、リスク回避の巻き戻しに1.1700の大台を達成、予想外に強いドル鉱工業生産もあり前日の高値1.7220を上抜け1.1727まで上昇。

USDJPYは、110.53~79の狭いレンジで推移し、方向感定まらず。午後1時1分の制裁関税発動時には110.60~77の上下変動するも大きな動きはそれだけ。底堅い日本株や中国株の動きに一時110.79まで上昇するも続かず、逆に110.50台まで値を下げ基の水準に逆戻り。

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15:00    GER 5月 鉱工業生産=前月比2.6%(予想0.3% 前回-1.0→-1.3%)、前年比3.1%(予想1.5% 前回2.0→1.4%)→ 予想を上回るEURUSDの買いが強まる



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