2018/07/21

最新のIMMポジションから、2018年7月21日(土曜)

最新のIMMポジションから、2018年7月21日(土曜)


集計日が7月17日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の投機的ネット・ポジションの合計は、売り越し-231,214コントラクトと、5週連続で売りの金額が拡大し、2017年1月17日の週(-237,154)に次ぐ大幅な売り越し額で、ドル高センチメントは変わっていません。ただ、集計日後のドル売りは今回のデータに反映されておらず割り引いて考える必要がありそうです。

ネット・ポジションは前週と変わらずユーロを除く他の6通貨が売り越しとなっていますが、前週との増減をみると円売り圧力が強まる反面、ポンド、カナダドル、豪ドル、NZドルで買い越しへと動き一方的なドル買いの動きに変化が感じられます。


【円】前週-39,832→-58,650(-18,818)
5週連続で売り越しが続き、今回の-18,818コントラクトの売り越し額は、6月19日の週に円安が一気に加速した週に次ぐ変化で、円先安ムードが拡大していますが、集計日後のトランプ大統領の「ドル高けん制発言」と中国・EUとの貿易摩擦の動きが気になります。


【ユーロ】前週24,357→21,407(-2,950)
ユーロの買い越し額は4月24日の151,476をピークに減少が続き、今回はわずか21,407にとどまっています。2017年5月9日から63週間続いている流れが、次回以降で変化する可能性が高まっています

【ポンド】前週-40,403→-38,752(1,651)
5週連続で売り越し状態が続いていますが、今回は前週比でわずかながら増加しており、ポンド売り圧力も若干ながら弱まっています。ただ、可能性は低いのですが、英国の政局混迷に何も合意できずに英国はEUから離脱する「ハードブレグジット」のリスクが気になっています。

【カナダドル】前週-52,887→-47,484(5,403)
17週連続で売り越し状態が続いていますが、今回は4週間ぶりに前週比でわずかながら増加しており、原油価格の再上昇もありカナダドル売り圧力も弱まっています。気になるのは米国との貿易摩擦の行方ではないでしょうか?

【豪ドル】前週-40,973→-40,525(448)
16週連続で売り越し状態が続いていますが、今回は前週比でわずかながら増加しており、豪ドル売り圧力弱まっていますが、米中間の貿易摩擦が解決に向かう糸口もつかめず豪ドル売り圧力が払しょくできない状況が続いています。


別表もご覧ください。

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