2018/07/26

2018年7月26日(木曜)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2018年7月26日(木曜)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

米国とEUの通商協議と日銀の動きがテーマとなり、終盤には「米株は上昇、米債利回りは上昇」。為替相場は一日を通じドル売りが続き全面安で、終盤にかけその流れが強まる。特に原油・資源価格の上昇もあり資源関連通貨の上昇が目立ち、新興国通貨も強さが目立っている。

トランプ大統領とユンケル欧州委員会委員長の協議では、トランプ大統領は会談直前「互恵的な通商関係を求める」とややハト派でEURUSDが上昇へ。米国はEUから譲歩を引き出すとの報道もあったが、終盤にかけては共同声明を発表するとの報道に「何らかの合意期待」が膨らみさらにドル売へ。EURUSDは会談前の1.1660台をボトムに1.1740直前まで上昇。

日銀関連では、日経新聞で日銀は31日の金融政策決定会合で年6兆円買っている上場投資信託(ETF)の購入配分の見直しを検討するとの報道が好感したのか、USDJPYは111.00~10近辺の小動きから一時110.67まで下落。「出口戦略の議論ではなくアロケーションの見直し」に限定されていたことや、米EUの共同声明発表との報道もあり111.10直前まで一時値を戻す。

原油価格は在庫が3年ぶりの水準へと減少したことや、資源価格の上昇もあり、関連性の高い通貨の上昇が目立っている。また、前日に変動した、USDTRYは終盤にかけ2%近くの下げで4.78台まで続落。USDZARも終盤にかけ1.32%近くの下げで13.10台まで続落している。

USDCADはアジア市場の1.3160台を高値に、米国市場の1.3130台を高値に「パーデュー米農務長官がNAFTA再交渉協議で9月までに合意を目指し米国はカナダとメキシコと個別に交渉を行う可能性がある」との報道もあり終盤には前日比0.88%近くの下げで1.3020台まで続落。

AUDUSDはアジア市場の安値0.7390台をボトムに、米国市場でも0.7400をボトムに終盤にかけ前日比0.52%近くの上げで0.7460台まで一時上昇している。

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17:00    GER 7月 Ifo景況感指数=101.7(予想101.5 前回101.8)、現況指数=105.3(予想104.8 前回105.1)、期待指数=98.2(予想98.1 前回98.6)→ 予想を上回るも前回より小幅低下

23:00    USD 6月 新築住宅販売件数=63.1万件(予想67.0件 前回68.9→66.6万件)、前月比-5.3%(予想-2.7% 前回6.7→3.9%)→ 予想を大幅に下回り8か月ぶりの低水準

23:30    USD 週間原油在庫=前週比-614.7万件(予想-340.1万バレル 前回583.6万バレル)→ 予想を大幅に下回り約3年ぶりの減少水準に原油価格は上昇へ


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【北米】

トランプ大統領=互恵的な通商関係を求めると述べ、米国は輸入自動車に新たな関税を賦課する考えを示す。関税も、貿易障壁も、政府助成も撤廃できれば、米国は非常に嬉しく思う

ユンケル委員長=米国とEUはパートナーであり、敵ではない。共に取り組んでいく必要がある。相互に言い合うのではなく、共に話し合う必要がある。われわれは関税の引き上げではなく、引き下げに注力する必要がある

トランプ大統領とユンケル欧州委員会委員長=ホワイトハウスのオーバルオフィス(大統領執務室)で会見に臨み、欧州とより公平な貿易を巡り何らかの合意が得られることを期待している。

ホワイトハウス=トランプ大統領とユンケル欧州委員会委員長の会談が終了後に共同声明を発表→ ドル売りの流れが強まり、EURJPYやクロスでの円売りが強まりUSDJPYは逆に上昇へ。

【欧州】
マース独外相=秩序だった英国のEU離脱で、英政府はいいとこ取りはできない、英国領北アイルランドとEU加盟国アイルランド国境の取り扱いや単一域内市場にかんして先に進む必要がある。我々は欧州の不利益となるいかなる合意も結ばない。

【アジア・その他】
日経新聞では、日銀は31日の金融政策決定会合で年6兆円買っている上場投資信託(ETF)の購入配分の見直しを検討する。個別株の価格形成への過度な影響を抑えるため、東証株価指数(TOPIX)連動型ETFなどを増やし、日経平均株価連動型ETFの購入額を減らす方向で議論する

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