2018/07/16

2018年7月16日(月曜)アジア・欧州市場の動き(午後9時ごろ)

2018年7月16日(月曜)アジア・欧州市場の動き(午後9時ごろ)

東京市場が海の日で連休の週明け月曜日。中国株安、欧州株安、米株先物は小動きで、米10年債利回りは2.838%と小幅上昇。

週末には、メイ英首相は「ブレグジット阻止の議員により、ブレグジットそのものが無くなる可能性」を指摘。前閣僚からは新たな国民投票を求める動きに対しては、英政府報道官が2回目の国民投票を否定するなど、ブレグジットを巡る動きは複雑。その、EUと英国のブレグジット交渉は16日の予定が英国会で関税案についての話し合いがあり、16日から19日の間へと変更。交渉の行方もちょっと気になる。

バイトマン独連銀総裁は、閣議に特別参加し「景気減速のリスクが高まっていると警告」、つまり、ドイツ経済は依然好調だが貿易や政治を巡る懸念が見通しをより不透明にしているとのことで、独GDP見通しを昨年末時点の2.5%→2.0%に下方修正している。

中国CPIは前年比6.7%(予想6.7% 前回6.8%)と若干弱いが予想と変わらず、ただ、鉱工業生産=前年比6.0%(予想6.7% 前回6.8%)と弱く、固定資産投資が年初来前年比6.0%(予想6.0% 前回6.1%)→過去最低の伸び率となっており、一時USDCNHは上昇し、AUDUSDは下落する局面も見られたが、共にすぐに回復している。

USDJPYは、週明け早々にギャップを開け円高からスタートするも、USDJPY112.20をボトムにし下げ止まり、アジア市場で一時112.56まで上昇、欧州市場で一時112.53まで上昇するも先週の円ショートの巻き戻しなのか、上値は非常に重く米国市場に入ると112.30台まで値下げ、先週末の終値水準近くで推移している。USDJPYは112円台でトップアウトするのか、それとも一時的な調整で今後も続伸するのか分かれ目。

EURUSDは、アジア市場は同意に乏しく1.1676~1.1690の狭いレンジで推移。欧州市場入り、弱気なバイトマン独連銀総裁の報道にも、テクニカル要因なのか? 先週末の高値で終値水準の1.1690を超えてEUR買が強く1.1707まで上昇し、1.1685をボトムに1.1720台まで続伸中。短期的な買い圧力と中期的な反発を期待したいが、現状ではレンジ相場を変えるような材料には乏しい。

AUDUSDは、アジア市場で0.7436まで上昇するも、中国発の弱い経済指標を受け0.7409まで下落から持ち直し0.7440台まで上昇。欧州市場では0.7420台から40台の狭いレンジで推移中。短期的には底堅いが中期的な売り圧力が続いている。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

8:01    GBP 7月 ライトムーブ住宅価格=前月比-0.1%(予想 前回0.4%)、前年比1.4%(予想 前回1.7%)→ 前回を下回る

11:00    CNY 第2四半期 GDP=前期比1.8%(予想1.6% 前回1.4%)、前年比6.7%(予想6.7% 前回6.8%)→ 前年比は前回を下回るも予想と変わらず、直後USDCNHは2週間ぶりの安値を付けるも限定的で、これをピークに人民元の買い戻しが強まっている

11:00    CNY 6月 鉱工業生産=前年比6.0%(予想6.7% 前回6.8%)→ 予想・前回を下回る

11:00    CNY 6月 小売売上高=前年比9.0%(予想8.9% 前回8.5%)→ 予想・前回を上回る

11:00    CNY 6月 固定資産投資=年初来前年比6.0%(予想6.0% 前回6.1%)→過去最低の伸び率

18:00    EUR 5月 貿易収支=季調済169億ユーロ(予想186億ユーロ 前回181→180億ユーロ)、季調前165億ユーロ(予想176億ユーロ 前回167億ユーロ)→ 予想と前回を下回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※