2018/07/12

2018年7月12日(木曜)昨日12日、海外市場の動き

2018年7月12日(木曜)昨日12日、海外市場の動き

ドル全面高! USDJPYも112円台へ!

エスカレートする米中貿易摩擦と、強硬なトランプ要求を危惧するNATO首脳会議。世界な株安へと動き米株も下落し、債券利回りは長短利回り格差がさらに縮小、原油価格は急落。

肝心の為替相場は強硬な米国の通商協議を危惧した「世界的な景気低迷リスク=米国を選択」にドル全面高で、主要通貨のEURUSD+GBPUSDも0.5%台の下落でドル高いが強まり、リスク敏感はAUDUSD+NZDUSDの下げ幅は大きく0.7~1.2%近い下落で、利上げを実施したカナダも材料出尽くしと原油価格の急落にUSDCADは0.72%近く上昇と弱く、新興国通貨ではおおよそ、USDTRYの+3.44%、USDZAR+1.74%を主にドルは全面高。

ダウ-219.21(-0.88%)、NasdaqとS&P500も-0.55~-0.71%下落。米10年債利回りは低下し、10年は2.840%(-0.017)、2年債は2.586%(+0.017)と上昇、長短金利差はさらに縮小へ。米中貿易摩擦の激化や原油価格は在庫増もあり70.62(-4.71%)と大幅下落。


USDJPYは、5月21日の高値111.40を上抜け一時112.17まで急伸し年初の1月10日の水準となる112円台へ。貿易戦争のリスクや株安時と、強い米経済指標に、今までのリスク回避の円買いの流れが一変し円売りへ。ただし、円はクロスでは極端な円安とはならず、ドル高の流れに追従しているだけ可能性もある反面、年初来の円安水準に近づき、昨年末の113.75が次のターゲットとして意識。

EURUSDは、NATO首脳会議での米独の過熱気味の対立。米EUの貿易摩擦、不透明なブレグジット交渉などもあるが、米中制裁・報復関税はエスカレートが最も考えやすいEUR売り材料では? 強い米経済指標もあり、アジア・欧州市場と前日の安値水準の1.1690を割り込むと1.1660台まで下落し、安値圏での取引が続いている。

GBPUSDは、不透明なブレグジット交渉とメイ政権への不安がGBP売り材料となっているが、BOEの8月利上げ期待度は高く強弱混在。さらに、過熱度合いが止まらない米中貿易摩擦=ドル買いの流れは止まらず。強い米経済指標もあり、前日の1.3224を割り込み一時1.3200まで下落して、ようやく下げ止まる。


◎米中制裁・報復関税はエスカレート、米国は中国に2000億ドルの中国製品に10%の追加課税を2か月間の調査後に実施。中国は米国に報復関税の発動を示唆するも、追加課税外にM&Aの承認を遅らせるなど他の制裁方法を模索中。

◎NATO首脳会議でトランプ氏はGDP比4%の国防費の引き上げを求めた、トランプ氏とメルケル氏との対立が強まる。

◎カナダ中銀は期待通り政策金利0.25%引き上げ1.5%に決定。CPIインフレ率は、約2.5%までさらに上昇し、2019年の下半期までに2%に落ち着くと予想。カナダの実質GDPは、2018年には2.0%、2019年には2.2%、2020年には1.9%の成長を見込む。関税が成長やインフレに与える影響は大きくないと指摘。

◎日本の人口は9年連続し減少し、前年比37万4055人減少し、減少幅は過去最大。

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21:30    USD 6月 生産者物価指数=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比3.4%(予想3.2% 前回3.1%)、コア前月比0.3%(予想0.2% 前回0.3%)、コア前年比2.8%(予想2.6% 前回2.4%)→ 予想を上回る

23:00    USD 5月 卸売在庫・確報値=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.5%)、卸売売上高=2.5%(予想0.5% 前回0.8%)→ 予想を上回る

23:30    USD 週間原油在庫=前月比-1263.3万バレル(予想-432.4万バレル 前回124.5万バレル)

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