2018/07/27

2018年7月27日(金曜)昨日26日、海外市場の動き

2018年7月27日(金曜)昨日26日、海外市場の動き

ドラギECB総裁発言から続くドル買いの流れは、トランプ大統領の「27日のGDPで何が起きるかわかっている」、クドローNEC委員長の「明日の米GDPは好調な内容になる可能性」発言に、ドルは主要通貨、資源関連通貨、新興国通貨の一部でも全面高。特に、AUDUSD1%超の下落、EURUSD0.7%台の下落、NZDUSD0.8%台の下落。USDTRY1.8%台の下落で、USDJPYは+0.22%でクロスでは円高傾向が続いている。

◎米株は強弱混在、ダウは米EUの貿易懸念が弱まり0.44%近く上昇するも、逆に弱い決済にフェイズブックが20%近く急落にNasdaqは1%超の下落。S&P500も-0.3%下落へ。
◎米10年債利回りは一時2.945%まで下落から、終盤にかけ7年債入札を受け2.983%まで上昇し2.797%で推移。2年債も一時2.697%と2.7%直前まで上昇し2.677%近くで推移。
◎ECB理事会は政策金利の据え置き予想通り決定、ドラギECB総裁は「インフレ勝利宣言は時期尚早、ECBは再投資の方針を議論せず。ECBは現時点でガイダンスの修正は必要ない。大規模な金融刺激策は引き続き必要」にEURUSDは下落へ。
◎米耐久財受注は前期比1.0%(予想3.0 前回-0.4%)と前回を上回るも予想より低下、GDP算出に用いるコア資本財が1.0%(前回0.2%)とGDP上昇の期待感が強まりドル買いへと動く。
◎トランプ大統領は「牧師が解放されなければトルコに大型政策を発動するだろう」→ USDTRYは4.8010台→一時4.8810台へ急騰
◎ラーブ英離脱担当相とバルニエEU主席交渉官が協議。バルニエ氏はメイ英首相の関税に関する提案を拒否。GBPUSD1.3140台→1.3100台へ続落。

EURUSDは続落。アジア市場の1.1740台を高値に、欧州市場はポジション調整に1.1700台まで緩やかに下落するも、ECB理事会とドラギ総裁発言を前に動きは緩慢。注目のECB理事会は予想通り政策金利を据え置き大きな変更はなし、ドラギ総裁に1.1670台へ下落。トランプ大統領が強い米GDPを示唆すると、1.1650割れまで下落、終盤にかけては米債利回りの上昇もあり1.1640台へ下落。

GBPUSDは続落。アジア市場の1.3210台をピークに続落の流れは変わらず。欧州市場では1.3200台をピークにECB理事会とドラギ総裁記者会見後のEURUSDの急落の流れの影響に1.3170を割り込むと売りが加速し1.3120台へ続落。フィキシングでは弱い米債利回もあり1.3150台まで値を戻すも、強い米GDP期待感やバルニエEU主席交渉官が英国の関税提案を拒否したことで、7月24日の水準1.3106まで続落。何とか1.3100の大台で下げ止まるも戻りは非常に鈍い。

USDJPYは続伸。アジア・欧州市場序盤の110.59をボトムに111.25まで続伸。結局は110.60~111.50台のレンジを継続中。アジア市場では日銀が金融政策決定会合で政策調整を検討との観測に新発10年物国債利回りは0.1%に上昇、金融機関が非公式に日銀に対しマイナス金利での債券購入を中止するよう求めていたとの報道もあり円買いの流れが進む。欧州市場に入ると110.80台を回復、ECB理事会とドラギECB総裁発言を受けたドル買いの流れに111.10台を回復、強い米GDPの期待感に底値を切り上げ、米債利回りの上昇に111.25まで上昇へ。さすがに、31日の日銀金融政策決会合を前にして25日の高値111.38を意識しているのかドル買いも弱まるが底堅い動きが続く。

USDTRYは続伸。トルコ中銀が期待を裏切る政策金利据え置きによる急騰したスタート地点の4.75~4.77近辺を意識しているのか、アジア市場の早朝4.7690台をボトムに、欧米市場では4.8010台をボトムに緩やかな上昇がつづいていた。トランプ大統領が「牧師が解放されなければトルコに大型政策を発動するだろう」と発言、USDTRYは4.8010台→一時4.8810台へ急騰し、高値圏で推移している。

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20:45    EUR ECB理事会=リファイナンス金利(政策金利)0.00%、限界貸出金利0.25%、中銀預金金利-0.40%の据え置きと、債券買い入れ額を9月以降、12月までに月額300→150億ユーロに縮小し「年内に終了する方針」の維持を決定、予想通り。

21:30    USD 週間 新規失業保険申請件数=21.7万件(予想21.5万件 前回20.7万件)、4週間移動平均21.8万件、失業保険受給総数174.5万件

21:30    USD 6月 耐久財受注・速報値=前月比1.0%(予想3.0% 前回-0.4%)、除輸送・コア=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.0%)→ 前回を上回るも予想より低下するも、GDP算出に用いる、コア資本財が1.0%(前回0.2%)とGDP上昇の期待感が強まりドル買いへと動く

21:30    USD 6月 卸売在庫・速報値=前月比0.0%(予想0.3% 前回0.6%)

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