2018/07/13

2018年7月13日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年7月13日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

今日は13日に金曜日。日本は3連休前の週末であまりサプライズは期待したくはないが、ドル高傾向はいまだ止まらず。USDJPY相場は113円一歩手前でここまでくればレベル感の円買出動の可能性も意識しなければならないが、あまりその気になれない。ドル円は今日も上昇傾向が維持されれば、5日連騰で週明けが安値で一週間通して上昇することになる。

日経平均株価は連騰で+409.39(+1.85%)の上昇で、アジア株も総じて強い反面、中国株はさえない。その中で、USDJPYは早朝の112.47をボトムに一時112.77まで上昇し。その後は上値が重くなっているが、上昇後は112.55を安値に下げ幅は非常に限定的。

本来ならリスク回避の円買いなのだか今週の円売りは何か別の力が作用しているようにも思えてならず、ドル円は買えないリスクが徐々に気になって仕方ない。

今まで材料視していたリスク回避の要因は消え去ってしまったのであろうか? ムニューシン財務長官は米中の通商問題で「交渉再開の可能性を指摘」するも、米中貿易戦争のリスクは消えず。ブレグジット交渉ではソフトブレグジットのムードが強まっているとは言え、相変わらずどのように変化するか不透明感は残る。

一方、円売りの材料を考えてみると、USDJPYはテクニカルベースで買いを示唆しており、日々線は200日線をクリアに上回り、200週の移動平均線を上回るなどのトレンドの変化と考えてもいいだろう。

まあ、テクニカルは結果的なもので、その根本要因を考えれば、1.「中国の人民元安・金融緩和」政策によりUSDCNHが高値を更新していることで、USDJPYの上昇とUSDCNHの上昇が連動しているように思えてならない。2.米株高傾向が止まらず。3.米利上げの流れは変わらず、逆に強まっている可能性も。最も今までは、他の主要通貨でドル高傾向が強まる中で、円だけが緩衝材として買われていることに対しての反動も要因の一つと思えてならない。

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12:00    CNY 6月 貿易収支=2620億元(予想1656.4億元 前回1565億元)、416億ドル(予想276億ドル 前回249.2億ドル)、輸出前年比=11.3%(予想10.0% 前回12.6%)、輸入前年比14.1%(予想20.8% 前回26.0%)→ 予想を上回る黒字額で、ドル建て対米黒字額は過去最大。

13:30    JPY 5月 鉱工業生産・確報値=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回-0.2%)、前年比4.2%(予想6.0% 前回4.2%)

13:30    JPY 5月 設備稼働率=前月比-2.1%(予想 前回1.8%)

15:00    GER 6月 卸売物価指数=前月比0.5%(予想 前回0.8%)、前年比3.4%(予想 前回2.9%)

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