2018/07/27

2018年7月27日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年7月27日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末の金曜日、米国市場ではトランプ氏とクドロー氏が強い数字期待している米GDPの発表がある。市場予想は4.0~4.1%前後だったものが、4.4%や5.0%近くまで上昇するのではとの期待感がドル高の流れをリードしている。

市場では「buy the rumor & sell the fact」のことわざがあるように、市場は昨日からドル買いが先行しており、実際の数字がどの程度強いのかによっても変わってくるが、そこそこの強さにとどまれば、利食いのドル売りが強まる可能性も否定できない。

かといってドル売り相場がこの先も続くかは別問題。米10年債利回りは昨日から上昇傾向を維持しており日米長期金利が上昇しており、日本の10年債利回りは一時0.105%まで上昇。31日の金融政策決定会合で「副作用の軽減に政策調整を議論する」との思惑が円売りを抑制していることは間違いない。

いずれにしても結果で債券相場が動き、USDJPY相場が動くことは間違いなく、今日のアジア市場のUSDJPYは、110.92~25の狭いレンジで取引が続いているが、海外市場で110.50~111.50のレンジに収まるのか? ここは米GDP後のドタバタ劇が終演してもじっと31日の日銀政策決定会合を見守ることにしたい。

EURUSDは、昨日ドラギECB総裁発言を受けたEUR売りの流れを抜け出せずにいるが、総裁はEUR売りが加速するようなベアは発言をしていたのか? やや疑問。むしろ、USDCNHの上昇の流れがリードしていたのでは? 今日のアジア市場ではUSDCNHは6.83047→6.80301まで下落し昨日と異なりドルの上昇力は見られない。その影響の有無は不明ながら、EURUSDは1.1630台をボトムに何とか下げ止まっているように見えるが、この通貨も今日の米GDP次第!