2018/07/04

2018年7月4日(水曜)昨日3日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2018年7月4日(水曜)昨日3日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

4日の米独立記念日の前日、米債券・株式市場は短縮取引で早めに取引は終了し、米株安(ダウ-132ドル)、債券利回り低下(10年債2.829%-0.0393)に、為替相場は買いポジションの巻き戻しにUSD売り傾向が続く中で小幅な値動きにとどまる。

7月4日の米独立記念日の休日、7月5日のFOMC議事録、6日の米雇用統計と米中制裁・報復関税の発動、英緊急閣僚会議と重要なイベントを前にして方向性は不透明。

目立ったのは、リスク敏感・資源関連通貨の上昇で、NZDUSDの(+0.62%)、AUDUSD(+0.69%)、USDCAD(-0.36%)。主要国のEURUSDは(+0.19%)とメルケル首相の指導力低下が意識されたのか伸び悩み気味、GBPUSD(+0.43%)と8月利上げ期待が残り上昇幅を拡大。安全資産のUSDJPY(-0.26%)、USDCHF(-0.08%)とドル売り傾向は弱い。

短縮取引の中で、ダウ-132.36(-0.54%)、Nasdaq-65.01(-0.86%)、S&P500-13.49(-0.49%)と弱く、米10年債利回りは2.829%(-0.0393)と利回りは低下、原油価格(WTI)は74.14(+0.28%)と上昇へ。

USDJPYは二日連続で111円台トライを失敗。事前の観測では110、111のストライクでポジションが大きく、この影響を受けやすいとの思惑も流れていたが、人民元安・中国株安のドル買いも、人民銀行が口先介入を実施し流れが変化。欧米市場では株安+債券利回り低下に、JPYの買い戻しが強まり、110.75~80の安値を割り込むと、JPYショートの巻き戻しが強まり2日の安値110.59と並ぶ水準で下落。米国市場に入りさらに110.51まで続落しようやく下げ止まり、米債券・株市場が短縮取引の中で動きは鈍くなり大枠110.55~60の狭いレンジで取引が続いている。

AUDUSDは、アジア市場の豪中銀の政策金利の据え置きと声明もサプライズはなく、アジア市場で豪住宅建設許可も弱く、人民元が10か月ぶりの安値水準まで下落をきっかけに0.7314まで下落、中国株安の影響もあり売り圧力が続いたが、アジア市場の終盤では人民元が反発し懸念された中国株も反発し値を戻した。人民元も下落から持ち直し、原油価格の上昇は止まらず、資源価格も上昇に0.7404まで続伸するも、27日から上値を失敗している0.74台はさすがに重く、米国市場に入ると0.7371値を下げ0.7380台で取引が続いている。

GBPUSDは、人民元の急落を引き金につけた1.3115を安値に、欧州市場に入ると英建設業PMIが予想を上回り7か月ぶりの高水準で、サンダースBOE政策委員が「政策金利は市場の予想より早いペースで引き上げる必要がある」と、早期利上げの必要性を主張。1.3150~60を上回るとGBP買いが強まり、1.3207まで上昇するも、前日の高値1.3209を意識したのか1.3157まで下落し、1.3160~90の狭いレンジから、終盤にかけて1.3200を再トライする動きとなり1.3190台で取引が続いている。

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USD 5月 製造業新規受注=前月比0.4%(予想0.0% 前回-0.8→-0.4%)、除輸送機器・前月比0.7%(予想 前回0.4→0.9%)→ 予想を上回る

USD 5月 耐久財受注・確報値=前月比-0.4%(予想-0.5% 前回-0.6%)、除輸送・前月比0.0%(予想 前回-0.3% )→ 予想を上回る

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【北米】
トランプ大統領=NATO首脳に書簡で国防費用の増額を要求

トランプ大統領=WTOは米国を非常に不当に扱っている。実際にはWTO紛争処理で米国の勝率は平均上回る

【欧州】
英政府報道官=7月6日(金)の英緊急閣僚会議はブレグジット後のEUとの関係の調査委について着手。議会や国会全体が支持できるブレグジット計画を望んでいる。

サンダースBOE政策委員=英経済にはスラックがなくなりつつあり、1-3月期の悪天候は一時的な影響でおわりそうで、政策金利は市場の予想より早いペースで引き上げる必要がある。→ 早期利上げの必要性を主張。

トゥスクEU大統領=アイルランド国境について提案すべき。詳細な提案は早いほど良く、提案書は明確かつ現実的なものを望む。

ドイツ連立与党の一角、社会民主党(SPD)ナーレス党首=オーストリア国境への難民センター設置を巡って、3党の協議が進展したものの、まだ合意に至っていない→ メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)は2日、難民・移民問題を巡り対立していたキリスト教社会同盟(CSU)のゼーホーファー党首と対応策で合意済みで、SPDの動向を注目。

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