2018/07/25

2018年7月25日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年7月25日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き


トランプ大統領から「金利とドル」に関して新たな発言も聞こえず、あれだけマスコミが騒いだ日銀の政策柔軟化に関する記事は紙面では全く見られず。結果、事態の推移を見守るだけのUSDJPY相場は110.15~38の狭いレンジでやる気が全く見られない。ただし、短期的な円買い圧力は変わらず、長期的な円売り圧力も現状では変わっていない。

そんな中で、次の相場変動の一助となりうる、EUと米国の通商問題の協議が今晩開催され、EUからユンケル欧州委員長とマルムストローム欧州委員が渡米しワシントンでトランプ大統領と協議をする。

先にトランプ曰く【米国を不当に扱ってきた貿易相手国は、公正な取引の交渉をするか、関税の直撃を受けるかのいずれか】とは言うも、全ての製品で関税の引き下げができ友好ムードで終わるのか? 欧米の自動車関税で衝突しEUR相場が変動するのか? どのような妥協点をみだせるのかが焦点。いずれの結果となっても、短期投機筋はEURUSD相場を動かすことは間違いないが、1.1600~1.1800のレンジを抜け出せだせるか?

アジア市場で最も動きが目立ったのは、第2四半期豪CPIを受け下落したAUDUSD。前期比0.4%(予想0.5 前回0.4%)、前年比2.1%(2.2 前回1.9%)と結果的には予想に近いが強弱混在。

トリム平均値は中銀の長期目標レンジ(2~3%)を10四半期連続で下回り過去最長記録を更新していることを材料視知っているが、本当なのであろうか? いずれにしても結果を受けた流れは0.7435→25~49のレンジで上下後に、0.7390台まで下落している。

昨日予想外に政策金利を据え置いたことによりUSDTRYは急伸していたが、アジア市場は逆に4.8800台の上値が重くなり4.8530台まで一時下落。中国が147億ドルの投資を約束した南アランドは昨日から強く、USDZARはアジア市場で一時上昇するも再び下落し113.24近辺と昨日の安値を更新中。


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NZD 6月 貿易収支=-1.13億NZドル(予想2.0億NZドル 前回2.94億NZドル)、前年比-40.3億NZドル(予想-36.81 前回-36.0憶NZドル)

AUD 第2四半期 消費者物価指数=前期比0.4%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比2.1%(予想2.2% 前回1.9%)、RBAトリム平均値=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、RBAトリム平均値=前年比1.9%(予想1.9% 前回1.9%)、加重平均値=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、加重平均値=前年比1.9%(予想1.9% 前回2.0%)

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【北米】
トランプ大統領(24日)=国内の農家に最大120億ドル(約1兆3300億円)の緊急支援を提供する計画を発表。米国に対する報復措置や法的措置が相次いでいでおり、海外との貿易摩擦によって農業セクターが痛手を受けかねないとの懸念。

【欧州】
エッティンガー欧州委員会委員(財政・人事担当)=今日のユンケル欧州委員長とマルムストローム欧州委員(貿易担当)と、トランプ大統領との会談で、米国側から新規の関税が課されたら同じ方法で対応する。すべての製品で関税を引き引き下げることを話し合う。

ユンケル欧州委員長=貿易戦争を防ぐ方法を探るために説明を行うが、自己弁護はしない。米国が自動車関税を提案したら、直ちに報復する用意がある。EUは米国の敵ではない、

マース独外相=秩序だった英国のEU離脱で、英政府はいいとこ取りはできない、英国領北アイルランドとEU加盟国アイルランド国境の取り扱いや単一域内市場にかんして先に進む必要がある。我々は欧州の不利益となるいかなる合意も結ばない。

【アジア・その他】
習近平国家主席(24日)=南アフリカに対して147億ドルの投資を約束⇒ 24日の海外市場からUSDZARが下落し、南アランド高が強まる

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