2018/07/19

2018年7月19日(木曜)昨日18日、海外市場の動き

2018年7月19日(木曜)昨日18日、海外市場の動き

米国市場はドル買いからドル売りへ転換。前日比ではリスク敏感なAUD+NZDの上昇が目立ち、ブレグジットを巡る先行き不安+期待外れの英CPIに、GBP安が目立つ。

クドローNEC委員長は、中国習主席を批判し「習主席は合意望まず時間稼ぎしている」と強硬発言。

パウエルFRB議長の下院金融委員会での議会証言では、基本的に前日の上院と変わらず。「保護主義の台頭は米国や世界経経済にとってリスク」、「バランスシートが正常に戻るには3~4年必要」とあるも相場への動きは見られず。

地区連銀経済報告(ベージュブック)は賃金の上昇と関税問題を懸念。「数地区で急速な賃金の上昇を観測」、「関税による金属価格の上昇で、仕入れ価格はさらに上昇へ」、「全ての地域で製造業者が関税に懸念を表明」

メイ英首相は、「英国は合意ないEU離脱に近づいていない」とするも、ジョンソン前英外相は「メイ英首相の計画ではEUから支配権を取り戻せず。EUの規制を受け入れえると貿易をより困難にする」と発言。メイ英首相率いる与党・保守党内では英国のEU離脱を巡り強硬離脱派と穏健派の対立が深まる。

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USDJPY「大口の売りなのか? 113.50台は近くて遠い目標?」。アジア市場の113.14を高値に113円の大台を何とか維持していたが、投機筋の利食い売りが強まると113円が逆に重くなる。中国商務省が「米国の関税措置に対抗措置を協調しWTOへ提訴手続きを開始」も材料にされたのか確認できないが、前日終値112.87を割り込むと売りが加速し112.70台まで下落。米国市場に入り米住宅着工+建築許可件数の弱い数字に大枠112.75~90の水準で取引が続き、終盤かけては112.80台で推移中。

GBPUSDは、メイ英首相率いる与党・保守党内では英国のEU離脱を巡り強硬離脱派と穏健派の対立が深まり売り圧力は止まらず。前日のメイ政権のブレグジットをめぐる政治的混乱を材料としたGBP売りの流れは止まらず。欧州市場では予想を下回る英CPIに1.3090→1.3010まで急落、米住宅着工+建築許可件数の弱い数字に買い戻しが強まり1.3030台、1.3040台、1.3050台の底値を切り上げ終盤にかけては1.3080台まで値を戻す。

EURUSDは、1.1600を死守し反発。アジア市場の1.1665を高値に1.1620台まで続落。欧州市場に入ると弱い英CPIを受けたGBPUSDの下落に伴い1.1607まで下落。1.1630台まで値を戻すもドル買いの流れに1.1602まで続落。米住宅着工+建築許可件数の弱い数字に買い戻しが強まりパウエルFRB議長の議会証言にも大きな反応は見られず一時1.1660台まで値を戻し、1.1640台で推移している。

米株は底値から回復し、ダウ+79.40(+0.32%)、Nasdaq-0.67(-0.01%)、S&P500 +6.070(+0.22%)。米10年債利回りは終盤にかけて上昇し、2.875%(+0.011)、2年債は2.603%(-0.012)と小幅低下。

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17:30    GBP 6月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比=2.4%(予想2.6% 前回2.4%)、コア前年比=1.9%(予想2.1% 前回2.1%)、小売物価指数(RPI)前月比=0.3%(予想0.4% 前回0.4%)、小売物価指数(RPI)前年比=3.4%(予想3.5% 前回3.3%)、除く住宅ローン利払(RPIX)前年比=3.4%(予想3.6% 前回3.4%)→ 予想を下回り直後はGBP売りが強まる。

18:00    EUR 6月 消費者物価指数・確報値=HICP・前月比0.1%(予想0.1% 前回0.5%)、HICP・前年比2.0%(予想2.0% 前回2.0%)、コア前年比0.9%(予想1.0% 前回1.0%)→ 前年比は予想通りながら前回から大幅低下、コア前年比は予想に届かず、GBPUSDの急落の影響にも直後は若干弱含むも上昇へと変化

21:30    USD 6月 住宅建築許可件数=127.3万件(予想132.5万件 前回130.1万件)、住宅着工件数=117.3万件(予想132.5万件 前回135.0→133.7万件)→ 予想を下回る

23:30    USD 週間原油在庫=583.6万バレル(予想-349.5万バレル 前回-1263.3万バレル)→ 予想外の増加へ

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