2018/07/03

2018年7月3日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年7月3日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

米独立記念日の休日を明日に控え、為替市場はアジア市場に中国人民元安と中国株安に揺れたが、共に反発しリスク回避の巻き戻しムードが強まる。結果、リスク敏感通貨のAUD+NZD+CADの上昇が目立ち、逆に、JPY+CHFが弱くドルも弱さが目立っている。

AUDUSDは、豪中銀の政策金利の据え置きと声明もサプライズはなく、アジア市場で豪住宅建設許可も弱く、人民元が10か月ぶりの安値水準まで下落をきっかけに0.7314まで下落、中国株安の影響もあり売り圧力が続いたが、アジア市場の終盤では人民元が反発し懸念された中国株も反発し値を戻した。人民元も下落から持ち直し、原油価格の上昇は止まらず、資源価格も上昇に0.7404まで続伸するも、さすがに0.74台は重い。

GBPUSDは、人民元の急落を引き金につけた1.3115を安値に、欧州市場に入ると英建設業PMIが予想を上回り7か月ぶりの高水準で、サンダースBOE政策委員が「政策金利は市場の予想より早いペースで引き上げる必要がある」と、早期利上げの必要性を主張。1.3150~60を上回るとGBP買いが強まり、1.3207まで上昇するも、前日の高値1.3209を意識したのか1.3170台まで値を下げている。

USDJPYは、前日に続きまたましても111円台を高値に上値トライを失敗か? アジア市場と欧州市場の序盤に111.10台を2度トライするも、中国株も持ち直し、欧州株も強く、米株先物も上昇、米債利回りは低下気味で、110.80をクリアに割り込むと円ショートポジションの巻き戻しが強まり、110.59と前日の安値水準まで値を下げてようやく下げ止まる。また、トランプ大統領がNATOの費用増額を要求しプレッシャーをかけ、WTO不当性を強調するなど、脱退のリスクもUSDJPYの上値を重くしているように思えてならない。

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17:30    GBP 6月 建設業PMI=53.1(予想52.5 前回52.5)→ 予想を上回り7か月ぶりの高水準
18:00    EUR 5月 小売売上高=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1→-0.1%)、前年比1.4%(予想1.5% 前回1.7→1.6%)→ 予想を下回る
18:00    EUR 5月 生産者物価指数=前月比0.8%(予想0.4% 前回0.0%)、前年比3.0%(予想2.7% 前回1.9%)
21:30    CAD 5月 景気先行指数=前月比0.2%(予想 前回0.1%)

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