2018年7月7日（土曜）昨日6日、海外市場の動き
週末金曜日の為替市場は、米中貿易戦争にロシアが加わり、米雇用統計は強弱混在ながら、結果としてドル売りの引き金となり、多くの通貨でドル売り傾向が続き終了した。
USDJPY-0.13％、EURUSD+0.45％、GBPUDS+0.49％、AUDUSD+0.57％、NZDUSD+0.75％、USDCAD-0.32％。JPYはクロスで全面安、EURJPY+0.33％、GBPJPY+0.32％、AUDJPY+0.43％。新興国通貨でもドル売りへ。
4日の米独立記念日、5日のFOMC議事録、6日の米雇用統計+米中貿易戦争のイベントを消化（継続）した今週末はドル売り傾向は止まらず、6日も米雇用統計後のドル売り傾向が強まる。
EURUSDは続伸し、米雇用統計を受け1.1720台を上回り、オプションカットでは1.1760台へ上昇しようやく上げ止まり、フィキシング後には1.1730台まで値を下げるも1.1742で終了し、6月14日の水準まで値を戻している。
GBPUSDは続伸し、米雇用統計を受け前日の高値1.3270～80まで上昇、終盤にかけてもメイ首相が提案したブレグジット後の包括協議で閣僚との妥協を見、6月26日の水準となる1.3280台の高値圏で推移。
USDJPYは小幅下落するも、他通貨では円安傾向が目立ち、ドル売り傾向が強い中でも動きは緩慢で、一日を通じて110.38～79の狭いレンジで終始。リスク回避や選好のパターンの反応は鈍くなっている。
【金融市場】
◎世界的に株価は上昇、ダウ+0.41％、Nasdaq+1.34％、S&P500+0.85％、
◎米債利回りは軟化、10年債は2.834→2.820％（-0.015）、2年債は2.834→2.821％（-0.01）
【貿易戦争】
◎米国は340億ドルの対中制裁関税を発動→2週間以内に残り160億ドルの制裁関税を発動予定→ 予想された事態にサプライズなく、直後の為替相場への影響は限定的で、株価は上昇、米債利回りも大きな変化は見られず。
◎トランプ大統領は報復の制裁関税で、2000億ドル、3000億ドルと拡大すると挑
◎中国は340億ドルの対米報復関税の発動を表明 → 予想された事態にサプライズは無し。
◎ ロシアは、米国の鉄鋼・アルミニウム輸入の制裁課税に対し一部工業製品25～40％報復の追加関税を発動。
【ブレグジット】
◎メイ首相は注目されたブレグジット後の通商関係の包括的プランを閣僚と協議。閣僚はメイ首相が提示した英国とEUの自由貿易地域の設立計画を支持 → 首相のソフトブレクジット路線を支持にGBP買いが強まる （農産物や工業製品の輸出入に関しては従来の規制を適用、サービス業は特になく、英銀は現在のEU市場へのアクセスは失われる可能性も）
【経済指標】
◎米雇用統計は、失業率は上昇し悪化、雇用者数は上昇し改善、賃金の前月比は低下、前年比は予想を下回るも前回と変わらず → ドル売りが加速、米株は上昇を維持、米債利回りは低下へ。
◎米貿易収支は、赤字額が減少し改善→ 1年7か月ぶりの低水準
◎カナダ雇用統計は、失業率は上昇し悪化、雇用者数は上昇し改善、フルタイム減少+パートタイム増加、
◎カナダ貿易収支は赤字額が拡大し悪化。
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21:30 USD 5月 雇用統計： 失業率＝4.0％（予想3.8％ 前回3.8％）、非農業部門雇用者数＝21.3万人（予想19.5万人 前回22.3→24.4万人）、労働参加率＝62.9％（予想62.7％ 前回62.7％）、平均時給（時間当たり賃金）＝26.98ドル（予想 前回26.9ドル）、平均時給＝前月比0.2％（予想0.3％ 前回0.3％）、平均時給＝前年比2.7％（予想2.9％ 前回2.7％）、平均週間労働時間＝34.5（予想34.5 前回34.5）
21:30 USD 5月 貿易収支＝-431億ドル（予想－437億ドル 前回－462→461億ドル）→ 前回と予想より赤字額は縮小
21:30 CAD 6月 雇用統計： 失業率＝6.0％（予想5.8％ 前回5.8％）、雇用者数＝3.18万人（予想2.４万人 前回－0.75万人）、労働参加率＝予想65.3％ 前回65.3％、フルタイム雇用者数＝0.91万人（予想3万人 前回－3.1万人）、 パートタイム雇用者数＝2.27万人（予想-0.1万人 前回2.36万人）、労働参加率＝65.5％（予想65.4 前回65.3％）
21:30 CAD 5月 国際商品貿易＝-27.7億カナダドル（予想-22億カナダドル 前回－19.0→-18.6億カナダドル）
23:00 CAD 6月 Ivey購買部担当者景況感指数＝63.1（予想63.2 前回62.5）
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