2018/07/26

2018年7月26日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年7月26日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米EU首脳会談は終わった。マース独外務相は予想以上の成果だといい「EUは米国とオン貿易戦争で時間を獲得した」と発言。肝心の自動車を除く「関税ゼロ、非関税障壁ゼロ、補助金ゼロ」を目指すというが今後の対応次第であることに変わりない。

これからの欧州市場の注目度NO.1は、ECB理事会とドラギ総裁の記者会見。午後8時45分と9時30分に、EURUSDにどのような変化がみられるのだろうか? 「大山動じて鼠一匹」ということは無いだろう!

市場予想は金融政策の変更無しでほぼ間違いなく、問題は声明文で前回の理事会で「少なくとも2019年夏にかけて現行水準にとどまる」とあり、市場では9月ごろの利上げを期待している。この時期が前後にずれるようなことにでもなればEURUSD相場に大きな動きが出ることになるが、それまでは前哨戦で大きな変動は期待薄。

USDJPYは、日銀が金融政策決定会合で政策調整を検討との観測に、日本の長期金利(新発10年物国債利回りは)0.1%に上昇し円買いの流れを誘発し、早朝の111.00円台を高値に、上値が切り下がり110.60近くまで値を下げている。ブルームバーグ記事では金融機関は「社債オペレーションで社債をマイナス金利で買い取ってきたことを不服だとして非公式に日銀に対し、これを中止するよう求めている」とある。31日にまでに一波乱も二波乱もありそうな雰囲気であることに違いない。

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10:30    AUD 第2四半期 輸入物価指数=前期比3.2%(予想1.9% 前回2.1%)、輸出物価指数=前期比1.9%(予想3.9% 前回4.9%)→ 輸入物価は弱く、輸出物価は強い

15:00    GER 8月 GfK消費者信頼感=10.6(予想10.7 前回10.7)

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トランプ大統領とユンケル欧州委員会委員長の共同声明=高官協議の枠組みをただちに設ける。自動車を除く工業製品について関税や非関税障壁、補助金をゼロにするために話しあう。大豆のほか、化学品や医薬品の取引も増やす。EUがエネルギーの調達先を多様化するために米国産LNGの輸入を増やす トランプ大統領はまた、米国とEUは世界貿易機関(WTO)改革で「緊密に連携」するとし、共同の議題を実行に移すための「高官級の作業グループ」を設置する考えを示した。

WSJ(25日)=米EU、貿易摩擦「解決で」一致 自動車は保留。「自動車関連製品以外で、関税ゼロ、非関税障壁ゼロ、補助金ゼロを共に目指す」。トランプ大統領は米国とEUの関係が「新たな局面」に入ったと宣言した。発動の構えを見せていた自動車関税を棚上げするとともに、鉄鋼・アルミニウム関税を巡る問題に協力して取り組むことで合意し双方の貿易促進を目指す

日銀が金融政策決定会合で政策調整を検討との観測に、日本の長期金利(新発10年物国債利回りは)0.1%に上昇、昨年7月7日以来の高水準。市場では微調整があり得るのではとの観測が強まりUSDJPYの売り要因となっている。

ロバートソンNZ財務相=インフレはそのうち2%まで上昇すると予想。NZの賃金インフレは上昇すると予想。NZ中銀の新たな政策コミットは2019年第2四半期からは始まる可能性。


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