2018/07/05

2018年7月5日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年7月5日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は続落、中国株も弱く、人民元売り圧力は弱まり、欧州株は上昇からスタート。米債利回りは2.853%と底堅く推移し、原油価格(WTI)は73.87ドルと軟調に推移。

為替市場は、米独立記念日空け、FOMC議事録を日本時間の明日未明に控え、明日は米雇用統計のビックイベントもあり、決め打ちができにくい状況で変わらず。

先に、移民・難民問題で揺れた独連立政権は問題を修復しEURUSDの買い要因となるも、米中制裁・報復関税のドラマが本当に開始されるのか?  明日6日のタイムリミットを前にして、6日の英国の臨時閣議の開催も気になる。また、NATO会議は? 米EUの通商協議は? 積極的に動き難い状況は続く。

USDJPYは株安の流れにリスク回避の円買いも、先日の安値とほぼ同水準の110.29台をボトムに底堅く推移。クロスでも円売り傾向が強く、USDCNHが買いから売りへと変化し、EURJPYの買い(EURUSDの買い?)に、110.70近くへと前日の高値110.60、早朝の高値110.62を超えて反発。同じ、リスク回避通貨のUSDCHFは下落する中で、アジア市場だけなのかは不明ながら円売り圧力が目立っている。

EURUSDは、メルケル政権の崩壊リスクはひとまず解消。米EU追加関税の問題は未解決ながら、前日には、EUが米自動車関税を撤廃すれば、トランプ大統領はEU車への関税警告を止めると独自動車メーカー幹部に伝えた」との報道や、前日の「一部のECBメンバーは2019年末の利上げでは遅すぎると認識」との報道を材料に上昇の流れを維持し、1.1650~67の狭いレンンジから、EURJPYの買い(?)なのか不明ながら、強い独製造業受注のフォローもあり1.1650台から前日の高値1.1682を上回り1.1710台へと上昇。オプションがらみでは1.15、1.16、1.17の行使期日が多いと言われており、このレンジに入りやすいのだが?

最近材料にされることが多い人民元は、USDCNHが6.63349から前日の高値6.64941を上回り一時6.66128まで上昇しリスク回避の流れが強まるも、6.6460を割り込む水準へと値をさげて推移している。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

15:00    GER 5月 製造業受注=前月比2.6%(予想1.0% 前回-2.5%)、前年比4.4%(予想2.0% 前回-0.1%)→ 予想を上回る。

16:15    CHF 6月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.4%)、前年比1.1%(予想1.1% 前回1.0%)、HICP前月比=0.0%(予想 前回0.4%)、HICP前年比=0.9%(予想 前回1.0%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※