2018/12/10

2018年12月10日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年12月10日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

ドル全面安。日経平均株価は-459.18(-2.12%)下落。週末の中国CPIは弱く黒字が拡大と貿易問題からは最悪で中国株も弱く、上海総合は-0.6%近くの下落。米10年債利回りは弱含みで推移し、原油価格も弱い。

為替相場はドル全面安の展開で、早朝は週末の弱い中国CPI受け中国経済のスローダウンを意識したAUDとNZDの売りや、英国のEU離脱合意案の採決を巡る透明感から、ギャップを開けGBPUSDとEURUSDは売りからスタートするも続かず、逆にドルは全面安の展開へ。日本のGDPは予想どおり弱い。

週末のニュースは豊富。

①メイ英首相がEUと合意したEU離脱合意案の議会採決を巡り、採決の延期と実施の思惑が錯綜。

②イタリア2019年修正予算案を巡り、10日に政府内で協議し、11日にコンテ首相はユンケル欧州委員長と会談し、11日か12日に修正予算案を提出。対GDP赤字額は1.9%~2.0%に改善との報道や、欧州委員会は調査官の派遣を6か月猶予など、こちらも複雑。

③週末発表された中国のCPIは予想外に弱く、貿易黒字は増加し過去最高を記録。対米黒字も356憶ドルへ。中国の景気スローダウンが気になるのか、為替相場では、早朝にAUDUSDとNZDUSDが売られるもすぐに持ち直す。

④中国外務省、ファーウェイCFO逮捕に抗議し駐中国大使を呼び強烈に抗議、カナダにも強烈に抗議。一方、ライトハイザーUSTR代表は貿易交渉とファーウェイCFO逮捕は別問題というも、中国は納得せず。

USDJPYは、7日の安値112.23に続き本日も112.24で下げ止まりやや反発するも、先週NY引けからはギャップを明けて円高からスタートするなど、上値は着実に切り下がっている。

GBPUSDは、11日の決着がつくまでは、どちらに転ぶかわからず。ただし、現状ではGBP売り圧力は続き、サプライズがあるとすればGBP買いなのだが、それに賭けるにはリスクが高すぎるように思えて二の足を踏む。

EURUSDは、過去数日間にわたり反発を示し今日も上値を切り上げ一時1.1443まで上昇。ECB理事会を前にしたこの反発についていくつもりもない。リスクは両サイドでハト派の材料に売りで反応しやすい。


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9日 CNY 11月 消費者物価指数=前月比-0.3%(予想0.0% 前回0.2%) 前年比2.2%(予想2.4% 前回2.5%)、コアCPI前年同月比1.8%(前回1.8%)→ 予想と前回を下回る

9日 CNY 11月 貿易収支=447.4億ドル(予想344億ドル 前回340.1億ドル)、輸出高=前年比5.4%(予想9.4% 前回15.6%)、輸入高=前年比3.0%(予想14.0% 前回21.4%)→ 対米貿易黒字356億ドル、輸出前年同月比9.8%、輸入は-25%。 予想外に増加し過去最大を更新

JPY 第3四半期 GDP・2次速報=前期比-0.6%(予想-0.5% 前回-0.3%)、前期比年率-2.5%(予想-1.9% 前回-1.2%)、GDPデフレータ=前年比-0.3%(予想-0.3% 前回-0.3%)→ 予想外のマイナスによる円売りも限定的で逆に株安に一時円高傾向が強まる

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