2018/12/11

2018年12月11日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年12月11日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

ファーウェイCFOの逮捕以来冷え込んでいた米中関係は、中国の劉鶴副首相がムニューシン米財務長官やライトハイザー米USTR代表と電話会談を手掛かりに株高と円売りが若干見られたが続かず、市場の反応は冷静。

為替市場は前日の11日議会採決の延期を契機としたGBPUSDの急落の影響も表面上は見られず、1.2550~1.2590のレンジで欧州勢の参入に上値トライ中。今日、11日のメイ英首相とユンケル欧州委員会談待ちながら、市場参加者合意ないEU離脱に備えた動きが見え隠れ。

一方の、イタリア予算案を巡り、イタリア・ラ・リパブリカ紙は「欧州委員会はイタリアの財政赤字のGDP比1.95%を容認」とあり、本当ならやや前進か? 早朝の1.1350をボトムに欧州勢の参入に1.1370台まで上昇中ながら、動きは鈍い。

日経平均株価は上下変動しながら-71.48(-0.34%)の下落で新興株は弱い。中国株は米中電話会談に小幅上昇で、上海総合は0.37%の上昇へ。

USDJPYは、早朝の113.30台を高値にし、前日のNY市場で米株がマイナス幅の脱却にも上昇力は鈍く、中国の劉鶴副首相がムニューシン米財務長官やライトハイザー米USTR代表と電話会談で日経平均株価は一時上昇するも続かず。USDJPYも小幅に上下変動するも113.00~20のレンジでほぼ動けず。113円の底値が確りとしているように見えるも、USTR主催の日本との貿易に関する公聴会では対日貿易で為替条項などを要求など、1月からスタートする日米通商協議を考えると上値を買い上げる力も限定的に思える。

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