2018/12/14

2018年12月14日(金曜)13日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2018年12月14日(金曜)13日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

約49年ぶりの低水準に低下した米非農業部門雇用者数。ECB理事会は予想通りの結果で、ドラギ発言とスタッフ予想はネガティブ。EU首脳会議はややポジティブながらメイ首相の地位は流動的。米株も強さは見られず米債利回りは弱い。為替相場は一日を通じてドル売りながら売り買いが交錯し、円の弱さを除きトレンドは見られず。

ECB理事会は金融政策を据え置き、債券購入の終了を確認し、利上げしても再投資を継続へ。ドラギECB総裁は「最近のデータは予想より弱い」、「リスクバランスは下振れ方向に向かいつつあり、先行きの成長は勢いがやや鈍化」と発言、ECBスタッフ見通しは2019年の成長とインフレ見通しを引き下げへ。モスコビシ欧州員は、イタリアは予算にたいしてかなりの努力を見せたと評価。

メイ英首相は、与党保守党内の信認投票で勝利し、EU首脳会談で用意条件を引き出すためにEU首脳会談で根回しへ。EU首脳はEU離脱案を堅持する方針ながら、バックストップ条項の期間見直しの可能性を示唆する発言が目立つ。英首相に閣僚6人の閣僚がメイ首相に対し、さまざまなEU離脱シナリオについて議会で非公式の投票にかけることを提案、EU離脱複数案で非公式の議会投票要求(ブルームバーグ)。事情に詳しい関係者はこの案をメイ首相に働き掛けているのはハモンド財務相、ラッド雇用・年金相、ガーク司法相、クラーク民間企業相、ハインズ教育相ら。来週にもこの投票を実施するよう首相には圧力がかかっているとある。

トランプ大統領は、FOMCはもう利上げしないように望む。習近平国家主席とはすばらしい関係と言い、米大豆輸出協会は、中国が過去24時間に150ー200万トンの大豆を購入したと発表。

米株は緩やかに上昇幅を縮め、何とか前日比で上昇を維持。米10年債利回りは一時2.88%まで低下するも前日とほぼ同水準の2.911%で推移。2年債は低下し一時2.75%台まで低下。

EURUSDは、アジア市場・欧州市場の前半はECB理事会を前にして動きは緩慢。ECB理事会を受け1.1380~1.1392で上下変動、ドラギ総裁発言・スタッフ見通しで1.1380台→1.1340へ下落。フィキシングに向け1.1331の安値つけてからは、1.1300の買いを意識したのか米国市場で1.1372まで値を戻し.1360台で推移中。

GBPUSDは、アジア市場では1.2610~26の狭いレンジで動けず、欧州市場に入りメイ首相の信認を評価したのか1.2686まで続伸。EURUSdの変化に連動と強い米非農業部門雇用者数に1.2648~86のレンジで推移。米国市場に入り1.2614まで値を下げてからは逆に1.2670台まで反発し1.2660台で推移中。

USDJPYは、緩やかな円売りの流れが続く。アジア市場の113.20をボトムに株高の流れに113.50台まで上昇、113.37~50の狭いレンジから、強い米非農業部門雇用者数に113.70台まで続伸。ただし、米金利の低下や米株も強さが見られず113.54まで値を下げるも、113.50台を引き続き維持し円の弱さが目立つ。


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21:45    EUR ECB理事会金融政策発表=政策金利0.0%、上限金利0.25%、下限金利-0.40%の据え置きを決定、予想通り、債券借入の終了を確認、予想通り。

22:30    USD 新規失業保険申請件数=20.6万件(予想23.0万件 前回23.1→23.3万件)→ 予想外に低下し改善、約49年ぶりの低水準に

22:30    USD 11月 輸入物価指数=前月比-1.6%(予想-0.1% 前回0.5%)、前年比0.7%(予想 前回3.5%)

22:30    CAD 10月 新築住宅価格指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比0.1%(予想 前回0.2%)

4:00    USD 11月 財政収支=-2050億ドル(予想-1880億ドル 前回-1000億ドル)

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【北米】
民主党のシューマー上委員議員は、トランプ大統領が要求するメキシコとの国境の壁建設の予算は支払わないと発言→ 政府機関が閉鎖する可能性が高まる。

WSJ紙=ファーウェイCFOの逮捕について側近はトランプ大統領に関与しないように助言。

中国の食糧備蓄管理会社シノグレインと同国最大の食品会社、中糧集団(COFCO)は13日にも米国産大豆を追加購入する(関係者)、中国の国営企業は150万トン以上の米大豆を買い始めたとの報道があり、米大豆輸出協会は、中国が過去24時間に150ー200万トンの大豆を購入したと発表している。

トランプ大統領は、FOMCはもう利上げしないように望む。習近平国家主席とはすばらしい関係。

カナダ政府は、中国がカナダ人の元外交官を拘束した数日後に、丹東を拠点とするビジネスマンで北朝鮮との文化交流を手掛けていたスペイバー氏と連絡が取れなくなっていると明らかにしていた。

【欧州】
ECB理事会は金融政策を据え置き、債券購入の終了を確認し、利上げしても再投資を継続へ。ドラギECB総裁は「最近のデータは予想より弱い」、「リスクバランスは下振れ方向に向かいつつあり、先行きの成長は勢いがやや鈍化」と発言、ECBスタッフ見通しは2019年の成長とインフレ見通しを引き下げへ。EUR売りが一時強まる。

ECB理事会は金融政策を据え置き、債券購入の終了を確認し利上げしても再投資を継続へ。政策金利0.0%、上限金利0.25%、下限金利-0.40%の据え置きを決定し、債券借入の終了を確認、予想通り。利上げしても再投資を継続。声明では2019年夏までは利上げせず現行水準を維持。ECBは2019年のインフレ見通しを下方修正との報道にEUR売りが強まる。

ドラギECB総裁は、最近のデータは予想より弱い、大規模な金融緩和が持続的なインフレに引き続き必要。リスクバランスは下振れ方向に向かいつつあり、先行きの成長は勢いがやや鈍化すると予想。→ EUR売りが強まる

ECBスタッフ予想は、2018年成長見通しを引き下げ、インフレ見通しを引き上げへ。2019年は成長とインフレ見通しを引き下げへ。インフレ見通し(9月時点との比較)=2018年1.7→1.8%、2019年1.7→1.6%、2020年1.7→1.7%と変わらず。
GDP予想は、2018年2.0→1.9%、2019年1.8→1.7%、2020年1.7→1.7%と変わらず。

独Ifoは2018年の独経済成長見通しを1.9→1.5%へ、2019年を1.9→1.1%へ、2020年を1.7→1.6%へ下方修正。

ノルウェー中銀は、政策金利を0.75%に据え置き、将来の利上げペースの鈍化を予想。

スイス中銀は声明で、2019・20年のインフレ見通しを下方修正

英国のバークレーEU離脱担当相は、バックスストップが発動されても一時的なものとEUも英国も認識。英議会は、来週にEU離脱協定案の採決を予想する声や、否定する超えもあり混在。メイ英首相は来週月曜日に声明を発表の予定。議員からメイ首相は辞任すべきとの意見や、辞任の可能性との意見も。

EUは、英国の離脱合意案で最も大きな懸案事項となっているアイルランドとの国境管理問題について、英国側の安心感が得られるよう一段の検討を行う用意があると表明する。

EU首脳は(通信社)、ブレグジット交渉の明確化を依然として議論、アイルランド国境のバックストップ条項の期日などを検討しているようだ。

EU首脳会談、与党保守党内の信認投票で勝利し、EU首脳会談で用意条件を引き出すためにEU首脳会談で根回しへ。

英首相に閣僚6人の閣僚がメイ首相に対し、さまざまなEU離脱シナリオについて議会で非公式の投票にかけることを提案、EU離脱複数案で非公式の議会投票要求(ブルームバーグ)。事情に詳しい関係者8人によると、この案をメイ首相に働き掛けているのはハモンド財務相、ラッド雇用・年金相、ガーク司法相、クラーク民間企業相、ハインズ教育相ら。来週にもこの投票を実施するよう首相には圧力がかかっていると

【アジア・その他】
カナダのマイケル・スペイバー氏は中国の安全保障を脅かした疑いで、同省の丹東市当局による調査を受けている。

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