2018/12/01

最新のIMMポジションから見えること 12月1日



最新のIMMポジションから見えること 12月1日

主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の11月27日集計日では、投機的ポジションは前週比で-295,213→-302,686へと変化し、前週比では-7,473コントラクトと、マイナス幅が拡大し、引き続き全通貨ペアでネットの売り越しとなっておりドルの先高期待が続いていることになります。

円は、7通貨の中で最もショート・ポジションが大きく、3週続けて10万コントラクト台の売り越しとなっており、円先安を意識したポジションが作られています。一方、為替相場は緩やか円売りとなっていますが、水準的には114円台をクリアに上回っているわけでもなく、USDJPYの為替水準に比べるとIMMポジションでは円先安を強く意識している動きとなっているように思われてなりません。

ポンドですが、今回のデータからは以外にもネットポジションでは売り越しに変わりありませんが、為替市場であまりにも注目されている割には、ポンドのショート・ポジションは11月6日の-46,843コから-39,150コントラクトに減少しており、水準を考えても大幅に積みあがっているわけではありません。前週比だけに限定すると+4,328コントラクトの買い越しとなっており、ブレグジット交渉をめぐる大きな変化の中で、緩やかなポジション調整が行われていたことが確認できます。

豪ドルも、ネットポジションでは売り越しに変わりありませんが、前週比だけに限定すると+5,277コントラクトの買い越しとなっており、10月の-7万コントラクト台、11月上中旬の-6万コントラクト近辺から今回は-53,903コントラクト減少しています。米中首脳会談を前にした調整もありますが、AUDUSD相場に対して極端な悲観的な要因を織り込んでいるのかもしれません。

EURUSDは、10月2日にネットで売り越しに変化してから緩やかにショート・ポジションが拡大傾向にあり、EURUSDの為替相場に連動した動きとなっています。前週比でも-7,482コントラクトとショートが拡大しており、市場のEUR先安センチメントが続いていることが確認できています。

詳しくは別表をご覧ください。

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