2018/12/19

2018年12月19日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年12月19日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は下落し、米FOMCを前にして世界的な景気拡大が弱まったことで2.1万円の壁を割り込む。中国株も「中国商務省が米中は経済と貿易について電話協議をした」とのプラス材料にも買い戻しは見られず弱く、上海総合は1.05%の下げとなった。ただ、欧州株は強弱混在するも全体としては底堅く推移。原油価格(WTI)はさすがに45.93をボトムに反発するも、上昇幅は限定的で46.50近辺で推移。

USDJPYは、日本株が急落からスタートし一時112.19まで下落するも、相変わらず112.20~30の壁は有効。ただし、FOMCを前にして市場では広くフォワードガイダンスを見直しの可能性が強く意識されており、その結果、ドルは全体的に弱含みで推移する動きで、上値も112.50~60は重そう。

USDCADは、ナショナルポスト紙は3人目のカナダ人を拘束と報道。カナダ外務省報道官は3人目の拘束を確認したが、ファーウェイに対する捜査への報復との見方は示しておらず、事件との関連は不明と報道。その影響もあり1.3450→1.3470台まで上昇。もっとも、原油価格の低下の影響も強く受けていることもあり底堅い動きとなっている。

GBPUSDは、今日のFOMCも重要ながら、ブレグジットを巡る動きがより重要。メイ政権の閣僚は昨日18日に、「合意なきEU離脱を想定した計画を全面」展開することに合意」。合意なき離脱の影響として「GBPが25%、住宅価格が30%下落する」と予測している。1月14日の週に予定しているEU離脱案の議会採決を前にして、紆余曲折が予想され、結果的にGBPはショートカバーを除くとロングを維持できない状態ともいえる。GBPUSDは早朝の1.2630台をボトムに一時1.2678まで上昇と、1.2650を挟んだ狭い動きが続いている。

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