2018/12/03

2018年12月3日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年12月3日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米中貿易戦争の休戦宣言明けの月曜日。為替相場はドル売りへと動き、中国株が2%超の上昇となる中で、日経平均株価は1%の上昇にとどまる。米10年債利回りは3.04%近くへ上昇。原油価格(WTI)はOPEC減産期待と米中貿易戦争の休戦に一時53.70台へと上昇。

USDJPY、株高やリスク選好パターンにも、円売りは踊らず113.82を高値に先週末の113.40台へと逆戻り、ただし、円はクロスで全面安。早くも日米通商協議の動きを意識しているのか、それとも米国市場待ちなのか? 意外にも円売りは限定的ながら、円を買う材料も見当たらない。

AUDUSDとNZDUSDは、米中貿易戦争の休戦に中国経済や資源価格と関連性の強いこれらの通貨で買いが先行。クロスでもAUDとNZDドルの上昇が目立っている。また、財新製造業PMIも50.2(予想50.1 前回50.1)と若干ながら強く楽観的な見通しが支配し安くなっており、買い圧力が続く可能性が高い。

EURUSD、ギャップを変え早朝からEUR高でスタートし一時1.1380まで上昇、イタリア2019年の予算案の財政赤字のGDP2.0%近くへの引き下げを模索との報道を意識しているのか? 欧州市場では、ブレグジット、イタリア予算案に続き、フランスのデモ暴徒化の動きも気になる。

GBPUSD、早朝の動きは一体何かは不明ながら、1.2732をボトムに一時1.2820へと上昇。英議会は今週からブレグジット案を巡り協議をはじめ11日採決する。与党や北アイルランドのDUPも合意案に反対しており、議会が離脱合意案を否定すれば、内閣不信任案に直面する可能性が高まる。このような状況でポンドのショートカバー以外に積極的にGBPを買う気も起きず。