2018/12/13

2018年12月13日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年12月13日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

原油価格(WTI)一時50.35ドルまで下落、欧州株は上昇、ダウ先物は上下変動ご小幅上昇にとどまり、米10年債利回りは2.88%台まで下落後2.9%まで値を戻す。為替相場の動きは緩慢ながら、ECBの成長見通しの引き下げにEURUSDの下げが目立っている。また、原油価格の下げに、USDCADは上昇。

ECB理事会は、政策金利0.0%、上限金利0.25%、下限金利-0.40%の据え置きを決定し、債券借入の終了を確認、予想通り。利上げしても再投資を継続。声明では2019年夏までは利上げせず現行水準を維持。ECBは2019年のインフレ見通しを下方修正との報道にEUR売りが強まる。

ドラギECB総裁は、最近のデータは予想より弱い、大規模な金融緩和が持続的なインフレに引き続き必要。リスクバランスは下振れ方向に向かいつつあり、先行きの成長は勢いがやや鈍化すると予想。貿易をめぐる状況は2か月前より良くなった。

ECBスタッフ予想は、2018年成長見通しを引き下げ、インフレ見通しを引き上げへ。インフレ見通し(9月時点との比較)=2018年1.7→1.8%、2019年1.7→1.6%、2020年1.7→1.7%と変わらず。
GDP予想は、2018年2.0→1.9%、2019年1.8→1.7%、2020年1.7→1.7%と変わらず。


英国のバークレーEU離脱担当相は、バックスストップが発動されても一時的なものとEUも英国も認識。英議会は、来週にEU離脱協定案の採決を予想する声や、否定する超えもあり混在。メイ英首相は来週月曜日に声明を発表の予定。議員からメイ首相は辞任すべきとの意見や、辞任の可能性との意見も。

EUは、英国の離脱合意案で最も大きな懸案事項となっているアイルランドとの国境管理問題について、英国側の安心感が得られるよう一段の検討を行う用意があると表明する。